一杯のコーヒー マヌケなヒーロー達R
歴史の時間とかドキュメンタリー番組などでも観る限り、パライオンの当時の大統領レイナード氏とその閣僚。
数多いるネゴシエイター。
シオン様の姉だったアリシア様とその夫君など、才能あふれる技術者達はよく頑張ったと思う。
ただネザエイシュアンの軍人が乗る艦隊へネゴシエーターや使者を送り、話し合いの場を持とうとすれば全員が死体になって帰ってくる。
アリシアさんやその夫君を含む技術者達が民を守る術を次々生み出せば、対抗意識丸出しで今度はそれらごと吹き飛ばし破壊していく。
自分達こそが最高なる生命体だと思っているネザエイシュアンからすれば、自分達に歯向かおうとするパライオンがとことん憎くなったらしい。
それを初めて聞いたときは、ただ胸くそが悪くなったが。
シューティングゲーム感覚でネザエイシュアンの若い兵士達は、人々を遠隔操作ロボで撃ち殺していた。
とくに一度に二つもスコアが伸びるからという理由で、妊婦を好んで撃ち殺していたという。
あとはベビーベッドに寝ている赤ん坊を撃ち殺し、モニター越しに親が嘆くその姿を見て大笑いしていたとか。
彼らにとっちゃゲームの中の人物が泣いている、その感覚でしかなかったらしい。
挙げ句、パライオン側が妊婦と胎児を守るために人工子宮を開発導入すれば。
『生命を操作してまで生きようとする輩など間違っているから滅びなさい』なんて言いいだして。
各都市の地下深くに作った人工子宮センターを艦隊砲で吹っ飛ばし、地上に甚大な被害を与え続けた。
アリシアさんとその夫君の間に産まれるはずだった双子もその時女の子が犠牲になったと聞いた。
シオン様の故郷セレスの町では甥っ子を含む5人だけ
が無事で、人々はこの子達は天空神様の贈り物だと喜んだという。
ただその子達も生まれてたったの6年間でその生を、ネザエイシュアンの攻撃で終えてしまっている。
もし今この時代に生きていたらきっと、俺はその子達にヒーローショーをたくさん見せてあげたいと思った。
母星パライオンを破壊し尽くし、愛の形見星エテルノも破壊尽くしたとことから、ネザエイシュアンはようやく手を引いた。
ただ生き残った人々はオブレール家の人々が遺した地下都市で亡き人々の遺言に従い、いつか必ず来るその時を待ち望んで生きていた。
ネザエイシュアンは難敵だったパライオンを破壊したというおごりから、さらにますます破壊行動をエキサイトしていった。
しかしエテルノ壊滅作戦に参加した兵士達の中から、急にすさまじい危機感を覚える者達が出だした。
軍の最高司令官ワレス・ダル・バルバドラムの息子、アーヴィンもそのひとりだったという。
彼は父親にこれ以上の異星への攻撃を止めるよう、いきなり直訴するまでになっていた。
彼は7年間もの間パライオンの星攻撃に参加し、多くのパライオンの民を殺していたにも関わらずだ。
しかしアーヴィングを含め不安を訴える兵士達は、有無をいわさず除隊させられた。
あれから数年がたち、ネザエイシュアンの民がいつもどおりの暮らしをしていたある朝。
突然自分達の軍部が持つ無数の殺戮兵器が、雨のように自分達の頭上へ降り注いだ。
ほぼ数分で、一つの町がほぼ消滅した。
「これは罰だ。罰が下されたんだ!」
あの日モニター越しに見た父と子のように息絶えた我が子を抱き、血の涙を流しけたたましく笑う男は。
退役し妻子を得て、過去のことを忘れ穏やかに暮らしていたアーヴィングだった。
「私達も滅ぼされる時がきたんだ。今まで滅ぼしてきた星々の者達に呪われて!」
彼が妻子と暮らしていた町だけじゃなく。
次々と自分達に牙を剥いた自分達の殺戮兵器により、多くの町で屍の山が築かれていった。
ここで止めときゃいいのに、つうか本当は怖かったんだろうな。
バルバドラム最高司令官達は。
あれはメインコンピュータのが狂った、機械の暴走だと決めつけ深くは調査もせず。
高まる不安を背に出来ることは、ただ他星への破壊行為を繰り返すことだけだったらしい。
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俺がまだ子どもだった頃、色白で美人な女性が近所に越してきたことがあった。
今も近所に元気で住んでいるし、結婚して子どももいる。
「ヒューレイラさんはね、ネザエイシュアンから来たんだって。 大変だっただろうに、ここまで来るのは」
お袋を初め近所の人は今考えれば、来た当時は異様なぐらい痩せこけた彼女の世話をなにかと焼いていた。
ヒューレイラさんは頭がよく、気立てもいいので、俺たち近所の子を集めては勉強をよく見てくれた。
「私とあなたたち、なにがどう違うのかしらね」
彼女は俺たちに自分がなぜここに来たか、なぜ母星を離れたか話してくれたことがあった。
色白美人で頭がよかったから、性格も穏和だったから。
ただそれだけの理由でヒューレイラさんは。
ブリッランテジェネティカ・チャイルドと決めつけられ死の強制収容所に送られたが、命からがら脱出させられたのだと。
「シオン様は良い言葉を遺されたのね」
痩せこけた身体がふっくらしてきた頃、お袋に連れられてお見舞いに言った俺に彼女はこう言った。
「行きすぎた正義は一方的な暴力にしか過ぎない。確かにその通りだわ・・・・・」
実は彼女プログラマーとして才があり、俺にも才があるのを知るとプログラム関係の技術を教えてくれた。
俺が警察官になろうと思ったのは、彼女が教えてくれたこの技術を世界に生かしてみたい。
そう思ったのも志望した動機の一つだった。
俺が生まれ育った第8惑星レイオンにはヒューマノイド型だけじゃなく、ドラクエで例えれば泥人形宇宙人もいたし。
他にもクワガタ型宇宙人とか、猫型犬型宇宙人もいたし、俺たちはそれを当たり前だと思っている。
サルバシオン太陽系は多種多様な生命体が暮らし、食文化や宗教などを含めた文明があるのが当然だからだ。
ネザエイシュアン。
その名は多くの星々で良い意味ではなく、圧倒的多数で悪しき名として轟き渡っている。
それはなぜかっていうと。
『我々はこの宇宙で一番優れた種であり、すべての生命の上に君臨する生命だ。
我ら以外の生命はすべて劣っており、高尚なる支配者たる我々に滅ぼされても致し方ないのだ』
なんてアホーなことを言って、はばからないこと。
そして圧倒的な軍事力を背景に文字通り、他の星々に対し『宇宙の破壊者』を行うからだ。
アディリシア様がまだ母星パライオンで、2人の人間として暮らしていた頃だからかなり昔の話になるな。
『ただの岩が生命を持つなど、ありえぬ』
『ヒューマノイドタイプ以外の生命など、ありえぬ』
『我らに理解できぬ宗教を持つなど、ありえぬ』
とにかく自分達の常識以外にいる多種生命体などありえぬ、ただそれだけ理由だけで。
一説ではその年代だけで千を越えるとも言われている多種多様な惑星を、そこに生まれた生命ごと破壊、ほぼ完全に消滅させてきた。
パライオンの星の場合は、ある意味悲しい。
『20Gの高重力下で生命が生まれぬなど、ありえない』
『兵器を持たず、言葉と精神世界を高めることで平和な世界を保つなどありえない』
『異種族との混血で長命を得、容姿端麗などありえない』
平たく言えば、妬まれたのだ。
パライオンの民はネザエイシュアンの民が持たぬモノばかり、自分達で築きあげて持っていたから。
「お前達は我々からみればありえない生命だ。ゆえに正義を遂行する」
ネザエイシュアンはいきなりよその家の玄関の戸もノックせず、土足で入り込んできた強盗が意味不明なことを叫びながら銃をぶっ放しだしたようなもんだった。
教科書の歴史本にはそう書いてあったし、実際見聞きした限りでもまさにそのまんまだったな。
シオン様とルーキス様が10歳だった頃から17歳までの約7年間、丸腰の相手にネザエイシュアンは非道なまでに執拗な攻撃を繰り返した。
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自分の妻子を殺したのは、モンスターだが。
そう仕向けたのは地主の娘だと知った者が、妻子を含む犠牲者の敵討ちをせんと追い続けたのだ。
遠くの誰も自分を知らない大きな町で少女は大人になり、家庭を持ち、子どもにも恵まれ安穏と暮らしていた。
が、ある日彼女が暮らす町を、さらに進化したモンスターの集団が襲撃した。
それにより彼女は夫と子を奪われ、嘆いていたところへ復讐者に発見された。
あとはどうなったか分かるだろう・・・・。
復讐者は殺気だった人々の前で、彼女に向かっていったのだ。
『今度もまた、お前がモンスターを手引きしたのか!』
それだけで十分だった。
彼女は追われた、復讐者に、町の顔見知り達に。
アーティナル様とシオン様は旅の途中で、その事件に遭遇した。
すっかり気が狂い、追われる恐怖だけが残った彼女を発見し、自分達の家に連れて帰り面倒をみた。
で、彼女はどうなったかというと。
最後まで正気に戻らず、年を重ねるにつれなにかに追われる恐怖が増していき。
とうとう外へ飛び出し、誰かが自分を殺しに来るという幻から逃げ続ける内に崖から落ちて・・・・。
知らせを聞いて帰ってきたシオン様は、もう誰にも追われない場所へ去った彼女を丁寧に葬ったという。
魔法使い達は親兄弟がほとんどいないなど似た境遇だったから、互いを兄弟姉妹のように呼ぶ習わしがあったともいう。
彼等は血の繋がりなど越えた一つの家族で、その絆も普通の家族や友人よりも濃く、確かだったとも。
『新しい時代の扉をこの手で開け、新しき時代の光をこの目で見届けよう』
ついに始まった古代文明負の遺産が生み出した、異種の怪物達と魔法使い。
人間達の生き残りをかけた戦争で、魔法使い達は誰よりもなによりも熱く激しく戦い抜いた。
そして魔法使いは誰1人欠けることなく。
最終戦争に加わった多くの人々を守り助けながら、最終戦を生き抜ききった。
その頑張りや健闘ぶりを讃えアジェールの神々は最終決戦終結後、魔法使い達全てにある素敵な贈り物をした。
それは魔法使い本人が望めば、あるいは周囲の者の気持ちに反応して、食べ物がどこからか湧き出してくるというものだ。
しかも一子伝承じゃなく、すべての子どもにも受け継がれていると言うんだから。
ったく羨ましいぜ。
最終戦争やその前の異変で、アジェールの星は荒れ果ててしまったという。
たが、大地を癒やし復活させる魔法を持つシオン様は、魔法使いとしてこの星できることは全て為していかれた。
あとのことはもう語ったどおりだ。
ああ、そうだ。
シオン様とルーキス様は母星から、あることもサルバシオン太陽系にもたらした。
それはサルバシオン太陽系では全ての星で医療費は風邪引いたから、高度医療まで全部無料の制度になっている。
母子支援、育児支援、育児休暇などあらゆるものがすごく手厚く、その辺も楽園と呼ばれている所以だ。
また教育に関しても幼稚園から大学や大学院、魔法学院を含む専門学校にいたるまで等しく無料だ。
これらは元からここに暮らす人々だけじゃなく。
一時移民から緊急避難民、他星系から引っ越ししてきた人たちにも適用されている。
また緊急避難民など母星を失った、さまざまな事情から母星へ帰れない人々に対する心身の支援の手も厚い。
未就学児だったら学校へ、そうじゃなかったら職業訓練校へ通わせて自活できるよう教え込む。
もちろん衣食住はその星の政府、国、コミュニティが完全保証している。
俺たちで言えば、おやっさんみたいな人があちこちにいるって訳だ。
これは1人1人の民が幸せであれば、それはやがて星系にいる人々全体の幸せとなる。
その考え方はシオン様とルーキス様が母星の文明から受け継がれた、数少ない愛の形見のひとつだ。
だから、国民1人1人がかな〜り幸せなだけ、サルバシオン太陽系はずっと平和な世界だ。
だが、平和とは縁遠く、争いの絶えない星々もある。
俺たちの仲間にはそんな星々と直接ぶつからなきゃいけない、危険と隣り合わせの任務に就く者達がいる。
サルバシオン太陽系の”大いなる力持つ者”が、他の星系からも求められる大きな役目。
それは調停者であり、弱き者への守護者だ。
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アレイムのだけど、俺が聞いた恐ろしい話が一つある。
それは王様は国民の顔と名前を、全て覚えることだ。
ちなみに王家の結婚指輪は自分で〜は、なんとそのルーツは翠の大賢者シオン様だという。
なんでもアジェールの星の魔法使い達は超弩級の貧乏だったので、指輪なんて高価なモノは買えなかった。
指輪を買うお金があったら、お米や肉などを買うが主流だったんだとか。
遙かな昔。
栄えに栄えた古代文明は豊かさに腐敗発酵し、やがて生まれた異種生物が人間達に牙を剥いたのだという。
それを魔法使いの祖となった人々が戦い、暴走する古代文明をなんとか封印したのだと。
やがて文明が栄えていたことすら忘れ去られ、また農耕時代から始まって少しした頃だ。
天におわすというアジェールの神々はその子孫達を、いつか復活するそれを今度こそ退治させるため。
なんと人生の老境に差し掛かった人からピッチピチのギャルその他まで、時間を止めて待っていて〜を600年前からやらかしたのだという。
いわば一種の不老不死になった魔法使い達の子孫は、いつまでも姿が変わらないを気味悪がられたのだ。
やがて町で暮らせなくなり、彼彼女らは山奥に集まりあばら屋や廃墟を改装して暮らしていた。
無収入なので魔法使い達は農業、酪農、漁業、養蜂など生活に即役立つ職を手につけていたとか。
それでもある切ない理由で、各魔法使いの暮らす場所へ食い扶持がどんどん増えていって。
新たな収入源を求めて魔法使いの中から順番で、山奥から出て賞金稼ぎをしたり。
シオン様と師匠アーティナル様はカジノへ行ってカジノ潰すほど儲け、借金のかたに売られた娘達をそのお金で助けたり。
あとはロード・オブ・ザ・リングのガンダルフもたぶん真っ青!
金鉱掘りやドカチンなど、魔法使いのイメージぶっ飛ばす力仕事をとにかくしまり、いくらあってもいいお金を稼ぎに稼いでいた。
そしてシオン様は、地球生まれの奥方ラセル様へ。
お金がないから金鉱掘りの仕事し、世界でたった一つの指輪を贈ったのだという。
なのでアレイム・グランディス家にもそれも伝統として伝わり。
なぜか王家の人々にも伝統として伝わったと。
とにかく老いも若きも魔法使い達はみな。
自分も誰かの糊口もしのげるよう、毎日真面目なぐらい働きに働いていたという。
もっとも魔法使い本来の力を要する仕事もあり、魔法使い達はあちこち旅することも多かった。
なので留守居の者達は家とまだ幼い魔法使い達を守り育てながら、行商人が伝えてくる仲間達の活躍に安否を確認していた。
ただ魔法使いが大勢駆けつけた事件でも、有名なのがある。
とにかく都会へ出てきらびやかな暮らしがしたい、自分がいずれ治める民など知らない。
地主の家に生まれた少女の欲望がモンスターを利用し、炭鉱の町一つをほぼ全滅に追い込んだのがあった。
もっとも魔法使いの活躍もあり、生き残った人々は守られた。
しかし魔法使い達も、生き残った住民も、戦士達もそれを喜ぶ気にはなれなかった。
たった1人をのぞいて。
自分の口うるさかった母親はモンスターに殺してもらったし、優しい父親が残した財産があるから生活にも困らない。
自分の人生はバラ色だと信じ、罪の意識も感じず、彼女は後ろをも振り返ることなく憧れの都会へ向かって去っていった。
もっとも彼女のその後は、悲惨の一言に尽きる。
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『サルバシオン太陽系の至宝の宝石』
その一つに数えられる生命の守護神アディリシア様を、知らない奴はサルバシオン太陽系じゃまずいない。
ネザエイシュアンやキルレシアン、ナザレクスンや他の星系。
あちこちにある星々でもこの御方の名前は、いろいろな意味で知れ渡っている。
よい意味でも、悪い意味でもだ。
俺たちが生まれ育ったサルバシオン太陽系には、今10の惑星がある。
それぞれの大きさが地球で言えばだいたい木星、セーラージュピターの守護星ぐらいあると言ったら分かるだろうか。
第1惑星 ミーティス
第2惑星 ヴィスキオ
第3惑星 アレイム
第4惑星 キュアノエイデス
第5惑星 カルディア
第6惑星 エイシス
第7惑星 マージェリー
第8惑星 レイオン
第9惑星 プテリュクス
第10惑星 カヴァリエーレ
これらの星全てに、有象無象の神々が数多いる。
そして数千年前の話だが。
アディリシア様は数多の神々が人間を見捨てず、愛し続ける証という役目を与えられ、剣と魔法と自然の惑星アレイムへ降臨された。
同時にここで一番幼い女神のこの御方が、実はここのすべての堅固な守りの任も担っている。
ここサルバシオン太陽系は他の星々からも楽園と言われるほど、数千年以上どこでも戦争も内乱すらない平和な星々だ。
その理由は前にも言ったとおりだ。
『世界を知らずして、国を治めること叶わず。人を知らずして、人を治めること叶わず』
アレイムに訪れた最大の悲劇後、二度と悲劇を生まぬ心が集い生まれたその精神。
それは今やサルバシオン太陽系すべての星へ広がっている。
今じゃどの星でも政治家になりたかったら、まずは旅に出よがお決まりだ。
旅の最中に出会った人々が言い換えれば、将来自分の支持者になってくれる人々なわけだから、自ずと襟を正すことになる。
あと政治家の身分を得たときアディリシア様を前にして、まず民ありきの政治家であるという誓いを立てている。
これらのこともあり、地球とかのニュースでよく目にする「汚職事件」とか、「談合」「天下り」などはここじゃまったくない。
そしてこの精神の始まりの星アレイムの王様は、その伴侶もある意味大変だと聞く。
たとえば結婚指輪。
俺たちなら普通お店に買いに行くが、この人達は自分で鉱山へ宝石の原石、地金を掘りに行く。
んで自分で工房へ行き、自分で指輪に加工しなくちゃいけないんだと聞いた。
つまり「新しい指輪が欲しいです」なんて、おねだりもうっかりも言えないんだな。
おまけに王様業だけでも大変なんだろうに、なんとその国に合わせた副業も持つのが習わしなんだとか。
北国ソリスは機織りなど編み物。
南国ディレッシェントは陶芸と刀鍛冶。
東国ルルザはガラス細工。
西国ダイナナセリティは木工竹工細工。
特にディレッシェントの刀鍛冶で生み出される贈り主の祈りを込めた短剣は、半年先まで注文が入っているほどいいモノだとも言う。
王様だからってのほほんしちゃいられないが、国民からの支持率とかは高いと聞いた。
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「なんてこったい。いきなり間違いかよ!」
俺は入る部屋をマジで間違えたんだと思った。
てか上司め、お前入る部屋を間違えただろうと。
なんで学校の入学式と卒業式とかでしか、お目にかかれないような御方がいる部屋に俺たちを通すんだ。
「おい( ゚Д゚)ゴルァ!!お前らどこへ行く気だ。いきなり勝手に逃げ出しやがって!」
大股歩きでこっちにやって来た上司が、つぼやきモード入りまくりの俺たちにそう言ったじゃないか。
「ちょっと、ちょっと。上司!」
「あんた俺たちが入っていい部屋、間違えてるっすよ!」
俺たちが口を揃えそう言ったら。
へっぽこ部下に「あんた」呼ばわりされたのが、気に入らなかったのか。
あるいは上司になんて口の利き方をしているんだ。
おそらく両方だろう。
上司の額に青筋が何本も浮かび、懐からスリッパを出したかと思ったら。
俺たちの頭をスリッパアターック!(  ̄▽ ̄)_θ☆スパーン!しやがったよ。
って、あんたはリナ・インバースか!
「いいんだ。あの部屋で。さあ生命の守護神アディリシア様が直々に、お前達をお待ちかねだ」
俺たちははたかれた頭を押さえながら。
「「「「「( ̄▽ ̄;)マジッ!!」」」」」
叫べば上司は。
「マジだ」
今度はにこりともせずに言いやがった。
「おらっ!このへっぽこども!とっとと部屋の中へ入らんか!」
んで上司に追い立てられるように、いや上司ったら後ろから俺たちを足蹴にしたぞ。
さっきのお返しか?
そして部屋の中に戻ってきた俺たちは。
マジで本物のアディリシア女神様が、俺たちの薄給じゃ絶対に買えない椅子に腰掛けており。
セレモニーなどで見るような優雅な笑顔を浮かべ、俺たちを見てることに。
その緊張のあまり((((;゜д゜)))ガクガクブルブルになっていた。
「ああっ!全身で感じるこの聖なる波動が、なんて心地(・∀・)イイんでしょうか!」
あ・・・変態が1人いた。
エスパー青年ディナミスは超感覚で感じる、聖なるとか癒しの力とかが感じるらしい。
「ああ・・・至福の時、今ここに極めりです〜」
何を叫ぼうがそれは個人の勝手だが、ディナミスが身もだえている姿はまんま変態だとしか思えない。
「ひみつのあっこちゃんも僕の言葉に同感だって、さっきから(゜-゜)(。_。)ウン(゜-゜)(。_。)ウンしていますよ」
「・・・・・・ひみつのあっこちゃんはお前と違って、変態じゃねえだろうが!全国のあっこちゃんファンに謝れ!」
俺はそう言って靴を片方脱ぎ、ディナミスの頭を思いっきりはたいてやった。
「( ゚Д゚)ゴルァ!!お前ら!アディリシア様の御前で、幼稚園児みたいにはしゃぐな!」
上司と来たら俺たちの頭をまた、スリッパアターック!(  ̄▽ ̄)_θ☆スパーン!しやがった。
『ふふふ。お噂どおり、あなた方は愉快な方々ですわね』
「たわけ者揃いですが、お褒めいただきありがとうございます」
上司。
あんたたわけ者ってなんだよ、たわけ者って。
一杯のコーヒー マヌケなヒーロー達R
「あの〜ここなんですか?」
「ああ、ここだ」
明らかに本部の中でも『特別』な方々が、例えるなら国賓級のVIPとかがいそうな場所だ。
両開きドアの大きさと材質からして、ちょー高そうな部屋の前に俺たちは連れてこられた。
「まさかサルバシオン太陽系宇宙警察連合のいっちゃんえらい総監が、俺たちを直々に怒るとかいうんじゃないでしょうね?」
「あの御方は下っ端をいちいち呼び出して叱るほど、とても暇人じゃない」
「ならえ〜と、上の方の無茶怖い方がいるとか?」
「この部屋におわすのは、確かにお前達にとっては上の方だ。まあ相手に寄るが、無茶苦茶怖いとは言いがたい御方だ」
俺たちは正直ホッとした。
相手によっては怖くないなら、俺たちなら大丈夫かも知れないと甘えた考えをもってみたり。
「今回あの御方の方から、愉快な話題を振りまいているお前達と直接会い、お話しがしたいと申されてな」
愉快な話題でならまあいいやとちょこっと思った。
「あの御方自らがマージェリーに出向かれようとされ、それを皆が必死にお止めしたくらいだ」
「誰だろ?」
てか俺たちに直接会って話したいと思うほど、俺たちのことを知っていて。
だけど上司らがマージェリーに出向こうとするのを、必死でお止めするような方って誰なんだろう。
すごくお偉いさんかなんかだろう、上司の話ぶりじゃな。
「ルクレイラさんの笑っている顔がGoogle、Yahoo!教えてgooと頭の中でさっきから回っている。なぜだろう」
超能力青年ディナミスが意味不明な言葉を発したが、上司の反応も俺たちの反応も薄かった。
「さあな。なぜだろうな」
上司は珍しいぐらいに、また笑った。
「とにかく今から部屋の中の御方にお声をかけるから、お前達もそろそろ黙っていろ」
「「「「「は〜い」」」」」
「返事はハイが一つだろが」
そして上司がちょー高そうな扉をノックした。
俺たちの心臓はさらに跳ね上がった。
「ラジョーネです。マージェリーの7716特殊部隊の者を連れて参りました」
『どうぞお入りなさい』
涼やかな女性の声が聞こえてきた。
「あれ〜。どこかでお聞きした覚えがある」
「言われてみればそうだな」
エオリアと俺が小声で話したら、上司が「黙っていろと言っただろ」と言ったので黙った。
俺たちは最初から最後まで穏やかな女性であって欲しいと願いながら、上司が開けた扉の向こうへ入っていった。
「(´Д`;)ヾ スミマセン。俺たち、部屋を間違えました!」
「ご、ごめんなさい〜!お見苦しい面をお見せしてりして、大変誠に失礼いたしました!」
「工工エエェェ(゚▽゚;)ェェエエ工工!ま、まさか本物ですか〜?」
「ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 申し訳ありません〜!」
「ひゃあ〜( ̄▽ ̄;)マジッすか!?」
俺たちは部屋の中に一歩入ったまではいい。
んが!
いかにもゴージャスですな装飾品。
でも成金趣味じゃなく、おやっさんの店でも馴染みそうなものばかりだ。
天井が高く、左右も広い室内の中央にポンとおかれている超高級テーブルの向こうで、悠然と微笑む女性を見た途端。
俺たちは「場違い」と言う言葉を知った。
「マジで本物のあの御方ですよ!し、しかもひみつのあっこちゃんが鏡の向こうにいます〜」
エスパー青年ディナミスの前半の声だけを聞き、俺たちは速攻で部屋の外へ走って逃げ出した。
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「ここの研究施設なら実験で爆発事故が起きても、壁も消火施設もハイテクだから〜大丈夫なのに」
ヾ( ̄∀ ̄; おいおい
「どんなに危ない細菌や武器兵器だって、ここだったら研究したい放題なのにな〜」
もっとヾ( ̄∀ ̄; おいおい
「謎の物体Xとか誕生させてみたいな〜」
いろんな意味で存在自体が謎なサリュエラ。
危ないこと超大好き、マがつくサイエンティストちっくな思考回路な彼。
とんでもないことを平然と言い放ったり、やろうとするので皆で仲良くボコボコにするんだが。
(よくこんなヤツの入学と卒業を、学校は許可したもんだ)
「頭にかけたら、花が咲く毛髪剤を開発してみたいな〜。あと電飾キラキラになる育毛剤とかも〜」
イメージする限りなんとなくは分かるが、それって面白いのか?
俺にはよく分からないんだが。
ただサリュエラのウキウキ発言を聞いた上司が、こっちを振り返り、いいから黙って歩けと言った。
エオリアは警察学校時代から強烈な静電気貯蓄体質のおかげで、あらゆる機材を破壊しまくった有名人だった。
なので俺は彼女のひとつ上の学年だったが、その評判ぶりはまさに天に轟かんばかりだった。
んで卒業後は本部の受付という、誰にとっても一番安全っぽい部署に配属された。
ところが静電気貯蓄体質のくせに、目新しい機械などを触るのが好きな彼女。
本部にある見たことのない機械をこれでもかと壊し、頭冷やしてこいとこの班に飛ばされたと聞く。
「わお。新しい機械がたくさん入ってる〜。ちょこっとだけでいいよね?ちょこっとだけ触っちゃおうっと」
今じゃおしゃれでもゴム製の手袋をはめなきゃいけないエオリアは、溜まった鬱憤(うっぷん)を晴らしたいのだろう。
新規導入されたタッチパネル式の機械を、さりげに触ろうとしたのだが。
「触るなよ。ここの機械は高いんだ。今度は全部弁償させるぞ」
なんともムエタイなことを、上司に言われてしまい。「そんなお金ないもん」
彼女は頬を少しふくらませていた。
『静電気溜めるぐらいなら、お金の方を貯蓄したかったのに〜』
本部の受け付け時代、自分が壊した機械の何割かは弁償させられていたという。
なので口座に残る金額がとても、人には言えないぐらい淋しかったと嘆いていた。
で、俺エルヘブンリードはというと。
「端末からシステムの中枢にハッキングして、俺たちの給料をどどんと上げてみたり」
それは犯罪ですから。
「ネザエイシュアンやナザレクスンとかのスパコンに、ちょっとちょっかいとか出してみたいな〜」
「するなよ。お前のようなへっぽこの腕前じゃ、スパコン自体に到達出来ないんだからな」
「ははははは・・・やっぱそうすっか・・・」
俺の得意技はハッキング及びシステム構築が専門で、壊すも作るも朝飯前なんだな。
ところが、自分の力を過信しすぎてドジったのだ。
勤務中にこともあろうか、超過激なエロサイトへアクセスしていていた時だった。
『よし!ここでWクリックと』
エロな画像を保存しようとしてクリックしたら、なんと質の悪いウイルスがその画像に仕込まれていたのだ。
(なんと仕事してる時間にエロサイトにアクセスする奴を退治するため、わざと仕込まれていたと後で知った)
「や、やばい!」
慌てた俺はマイパソに繋がっているコード類を何本か抜こうとして、勢い余って全部引っこ抜いてしまい。
「おおっと!」
ついでによろけて、サーバー本体に盛大なウルトラチョップを噛まし。
「あれ〜!」
コードを引き寄せようとして自分が引っ張られ、非常時バックアップ電源に頭突きをお見舞いしてしまい。
とにかく俺のお茶目で甚大な被害をもたらし。
「バハムートじゃハッキングも通常任務に入っているって聞くからさ。二度とドジ踏まないから、あの艦に乗りたいな〜」
したらば上司が。
「システムの破壊及び本体の破壊する御方のために、がそれら全部ひっくるめて直すスキルがないと大変だぞ」
この時の俺はそれを聞いて単純に、メカならなんでもお任せあれと上司に言ったのさ。
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いつ来ても実は超弩級の最新鋭のハイテク満載な、サルバシオン太陽系宇宙警察連合本部内。
その内部に足を踏み入れた俺たちは、行き交うお仲間が皆エリートに見えて・・・。
やっぱり凹んでいた。
まあ実際本部勤務の人達はその道のエキスパンダーじゃなく、エキスパート達なんだよな。
だからへっぽこな俺たちはここにいるだけで、なんとなく肩身が狭い気分になる。
「さあ、こっちだ」
「「「「「はい〜」」」」」
受付で可愛いお姉ちゃんと笑顔で話していた上司が、俺たちには笑顔ナッシングとはなんじゃ〜そりゃ〜!?
しかもわざとらしいまでに俺たちの顔を見て、盛大に(´。`)はぁ・・・しやがって〜!
「出来るならお前達への説教をあの御方ではなく、バハムートのクライブ・レッドパーソン副艦長に頼みたいところだった」
「いえ・・・その御方はちょっと・・・」
「有り難く遠慮いたします」
「右に同じ」
「謹んでご遠慮いたしますでしょう」
「あっぱれと申し上げますだっけ?」
あれ?
何かおかしな言葉遣いになってねえか?と思ったら。
Σ(ノ°▽°)ノハウッ!
道行く人々が笑ってるじゃないか!
「お前ら普段どんな敬語や丁寧語とかを、マーベリックで使っているんだ?」
あう。
上司の俺たちを見るのは、氷の視線ピカーだよ。
「本当に。クライブ・レッドパーソン副艦長に、お前達の言葉遣いも正させていただきたいもんだ」
クライブ・レッドパーソン副艦長ってあのアディリシア様さえ、お説教の嵐に巻き込むおっとろしい方だろ?
お説教されるのも言葉遣い直されるのも、その方にだけは絶対にごめんだよ。
もっともこれから行く先には、俺たちの前を歩く上司よりもさらに怖い上司がいるに違いない。
そして雷のような説教を俺たちは、暖かいシャワーじゃなく冷たいのを浴びることになり。
続いて山のような始末書を、腱鞘炎になるぐらい書かされるんだろうな。
そう思うとやっぱり俺たちも人の子だけあって自然と足は明後日の方向へ、鉄腕DASH!村に逃げ出そうとする。
がそれをなんとか言うこと聞かせ、俺たちは上司の後に続いた。
「うう・・・ここにいる皆が今の俺には眩しいぜ」
本当に眩しいんだろうな、手で顔を覆っているビルバイン。
彼はこのメンバーの中では一番、優秀な成績で学校を卒業している。
卒業後研修を経て行った最初の赴任先も、狙撃の腕を買われていいところだったのだけど。
ところがこいつときたら怒ったらすぐに銃を抜いて、乱射するくせがあってさ。
ってお前は、機動警察パトレイバーの太田巡査か!
おまけにちょっとでも相手に挑発されたら、そいつの口に拳銃をねじ込むもんだから・・・分かるだろう。
結局周りには腕を惜しまれつつ、7716特殊技能班に飛ばされたのだ。
だけど少しは落ち着きが戻ったのではないか、と今の上司が判断したらきっと。
こいつは最初の赴任先か、狙撃の腕を生かせる部署に配置換えするだろうと思っている。
「ここはサンダーバードやサンバルカン、ウルトラ警備隊の基地みたいな施設もあるんですよね〜」
またマニアックなことを、ここで言っているヤツがいる。
「話には聞いたことがあるけど、まだ僕は入ったことも見たこともないんですよ」
特撮オタクのディナミス。
一部の者しか分からないネタを周囲に振ったが、さすがにそこまでオタクじゃない皆の反応は薄かった。
でルクレイラさんなら全部分かってくれるし、話にも乗ってくれるのにと彼は1人つぼやいた。
ルクレイラさんは特撮オタクに見えない。
しかし実はすごくマニアックな話を、ディナミスとできるほど詳しかったりする。
普段あちこち出かけているのを見れば、いったいいつマニアックな番組を観ているのか謎だ。
とか書いてた(BlogPet)
そういえば、夜明けの歌が
「(´Д`)4月・・・」
こんなに楽しい日々も今日で終わりかと思ったら、少しトな気もする。
とか書いてた?
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ルーチェ」が書きました。
「(´Д`)4月・・・」
こんなに楽しい日々も今日で終わりかと思ったら、少しトな気もする。
とか書いてた?
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ルーチェ」が書きました。
一杯のコーヒー マヌケなヒーロー達R
5
あれは仕方がなかったんだ。
あの時いろんな不幸な偶然重なって、なるようになるしかなかったんだ。
みんなもあれは不幸な偶然が重なっただけ、だと思っているだろう。
更衣室の粗末なベンチに腰掛けたエルヘブンリードは、手にした黒いヘルメットを布でさらに艶を出すために磨きながら心の中でそう呟いた。
『もっとも今となっちゃ、なるようにしかないさ・・・』
明日は本部に出発だから余裕をちょっと見て、早く寝ようと寝る支度をしていた。
子ども時代は明日は遠足だとか修学旅行だとか林間学校、臨海学校などおもしろイベントがやたら多かった。
だから興奮しすぎて一睡も出来ず、夜明け前にウトウトしてしまい、母ちゃんに叩き起こされたら遅刻寸前だったていうのが多かったんだよ俺は。
というのは、やっぱり社会人としては避けたいところだ。
「(´Д`)ハァ・・・」
こんなに楽しい日々も今日で終わりかと思ったら、少し残念な気もする。
もしも警察官をクビになったらなったで、今後どうするか。
幸い食っていけるだけのモノは、身につけさせてもらった。
おやっさんの喫茶店にこのまま住み込んで手伝いながら、ヒーローショーをお声のかかるまでするっていうのもいいかも知れない。
『どういう処分がでてもいつでもここに帰ってきて、ここで暮らしていいからな。困っている者は救えるのなら救えというのがアディリシア様の教えだから、私はそれに従うだけだ』
呼び出しを食らってアワワしていた俺たちにルクレイラさんから事情を聞いたおやっさんは、暖かくそう言ってくれた。
やっぱりあんたはいい人だよ、漢だよ。
俺たちこの人に会えてよかったとマジで思っている。
あと俺たちみたいな奴とかにも優しい教えを持つ、生命の守護神アディリシア姫様にも感謝だよ、ホント。
んで翌日俺たちを迎えに来た上司に連れられ、バン型エレカに乗った俺たち。
行き先はここ第7番惑星マージェリーと他の星を結んでいる、地球風に言えばテレポートステーションとでもいう場所だ。
これは10ある惑星を繋いでいるステーションで、建物の中に入り、パネルの行き先ボタンを押せばそこへ飛ばしてくれるという便利な代物なんだ。
ただし第3番惑星アレイムだけは、入国する前に重力差の調整が行われるが。
でないと高重力に馴れていない奴は、即座に潰されるらしい。
昔は各惑星をシャトルとかで行き来していたり、没交渉だった頃を思えば。
今は隣の家に行く感覚で同じ星系の星へいけるから、便利で安全と言えばそうだろう。
おやっさんら家族は角を曲がって見えなくなるまで、ずっとずっと俺たちを見送ってくれていた。
ただ車に乗っても俺たちを励ましてくれたおやっさんと奥さんと、息子のシノンさんはともかく。
ルクレイラさんだけが終始笑っていたのが、どうも気になる。
まあその笑顔の意味は、本部で知るのだけど。
サルバシオン太陽系第10番惑星カヴァリエーレ。
この星にサルバシオン太陽系宇宙警察連合の本部が、統合政府本部も置かれている。
またカヴァリエーレにある全ての都市に各惑星から集まってくる警察官志望の者が入る警察学校と学生寮、カリキュラム関連の訓練施設など地味派手エリア。
政府関係者が止まる宿泊施設や、貴賓客が宿泊するホテルなど豪華絢爛なエリアもある。
それぞれに特化された機能満載の戦艦や大小さまざまな規模のシャトルといった、大小様々な乗り物の発着場なども置かれていて。
一般人にも公開できるエリアは休日になれば親子連れからカップル(ちきしょー)、マニアっくな連中でいっぱいになる。
「はあ〜・・・。いつ来てもすごいよな、ここって。何にも感じさせない」
「どこにどういう警備システムがあるのか何年居てもやっぱり分からなかったけど、今も分かんないね」
惑星中に張り巡らされたリニアの窓から見えるのどかな風景をほへ〜と眺めながら、並んで座るサリュエラとエオリアが言えば。
「警備に関することも学校のカリキュラムで習っただろうが。それすらもう、忘れたのか」
速攻で向かい側に座る上司が呆れた口調で言ったが、実際ここはサルバシオン太陽系の要だから警備のレベルも半端じゃないはずだ。
なのにそう見えないのもここの特徴だから仕方がないでしょと、心の中でつぼやいてみた。
「よく考えたら、シオン様とかすごいよな。学校で習ったけどやっぱり分かんないからさ」
実は俺たちが上司と一緒にくぐった第7番惑星マージェリーのテレポートステーションから、ここカヴァリエーレのテレポートステーションまで実は。
「え〜と確かテレステを移動中に、個別認識や装備品の識別と確認が自動魔法などで行われているんだったっけ」
俺が学校で習ったことを思い出しながら言えば。
「そうだ。少しは覚えていたか」
おう。珍しくお褒めをいただいたかな?
とにかくテレポートステーションから、本部前に向かうリニアに乗るまでに軽く10回は。
そう徒歩で数えれば50歩100歩という、その間だけで。
なんと10回も、シオン様の遺された究極魔法と。
サルバシオン太陽系中にいるマがつくサイエンティストさん達が練り上げて作り上げた。星全体に張り巡らされた警備システムが、こっそり働いるのだ。
「シオン様は母星であられたパライオンの星で用いられていた警備システムを、魔法という形で練り直されたんですよね」
高度な精神文化と技術文明を築き、平穏に暮らしていたシオン様やルーキス様の生まれた惑星パライオン。
しかし今はネザエイシュアンに破壊された、ただの岩の塊になっていると聞く。
だからって惑星パライオンの人々は死に絶えた訳じゃなく。
今はまだ遠いところにあるが愛の形見星エテルノで生き残った人々の子孫が、地下都市で暮らしていると聞く。
同じ女神様を奉り信じるのだから、いつか一緒に暮らせたらいいなと思ったら。
数年後それが正夢になるとは、この時思っちゃいなかった。
「ああ、そうだ。この警備システムなら、いろいろとめんどくさいことをしなくて済むからな。ここを訪れた人々からも、不快な思いもさせなくて良いと評判だ」
ここへ来る他の星の要人とか重要人物とその護衛すら、ここに来ると落ち着けるというらしい。
なにせ警備システムは目には見えない形で、存在しているからだ。
「シオン様とルーキス様が、生命終えるときに放った想いが、えと、(((\( ̄▽ ̄)/))) バリアー!みたいな形で全ての星の大気に溶け込んだんでよかったでしたっけ」
俺たちが生まれる遙か昔。
どこかのバカ悪党がここサルバシオン太陽系全ての星に致死性はないものの、感染率の高いウイルスをばらまいたことがあったらしい。
そこでなんとか無事な科学者とか医者達が治療にあったり、ワクチンを開発している最中に。
あの悪名高いネザエイシュアンが。
『感染したら、他の星にめっちゃ迷惑です』
とかなんとか言って、全ての惑星をぶっ壊したるでをしようとしたんだって。
『私達の願いはただ、愛するあなた方が生き続けていくことです』
『すぐにまた別の姿で還ってくるからさ。その時はよろしくな』
そう言ってシオン様とルーキス様は、惑星パライオンに禁呪として伝わっていた。唱えた者の命とひき換えに、あらゆる願いを叶える禁断の魔法を唱えた。
学校の歴史の時間で習ったことで、俺たちがここに生まれ育った者達が知ったのは。
パライオンの星が消滅時には、この魔法でお二人が生まれた一族の人々がこの魔法を唱えたこと。
『たとえ自分の命を糧に発動する魔法ゆえに、禁呪とされたと知っていても。すでにこの頃の惑星パライオンは、この方法でしか生き行く人々を守ることが出来なかったのです』
この一件で姫様の一族はかなりの数を失ったという。
そしてようやく安息の知を得たと思ったエテルノが、執念だったのかネザエイシュアンにまた見つかりもう一度破壊させられそうになったとき。
地上に残った人々が地下都市に避難させた人々を守るため、この魔法を唱えたと言うことだった。
『人々は誰もが誰かを愛し、その未来が変わらずあることを願ったのだそうですよ』
シオン様とルーキス様はアレイムとエイシスにいる子孫を愛し、その未来を願っただけじゃなく。
全ての星にいるひょっとしたらまだ会ったことのない命さえ愛し、その明日があることを願ったのだろうと教わった。
その海のような深い愛情の元に放たれた力は、今まさに惑星破壊砲を放たんとしたネザエイシュアン戦艦大隊を退けた。
また全てのウイルスを全て消滅させ、苦しんでいた人々を元気にした。
今俺たちがこうしてここにいても習っても、よくは分からない限りないが。
守護・究極魔法となって、全惑星の大気となって降り注いだのだともいう。
あと星によってバラバラだった寿命を、等しく千年にしたのも実はシオン様とルーキス様だったというが。
なので、生きる時間が長くなった分、さらに平和にのんびりスタイルになったとは歴史の時間で習った話だ。
またシオン様とルーキス様が生命の守護神アディリシア姫様としてもう一度降臨したことにより、大きく変わったことがあった。
それは10ある全ての星にいる大統領や王様達がカヴァリエーレに集い、ひとつの政府を為す意味合いで統合政府を樹立したことだ。
10ある星々へ魔法使いだからと救いの御手を伸ばしたシオン様は、人々から翠の大賢者とたたえられ。
困った人を放っておかなかったルーキス様は、拳聖とたたえられていた。
お二方への為した偉業への深い愛情も込め、アディリシア姫様がまだ赤ん坊だった頃、サルバシオン太陽系はひとつにまとまる道を選択したと。
まさに「その時、歴史が動いた」だったんだなと、今は思うんだ。
ま、あんま気にしたことはないけどな。
「そうそう、エルヘブンリードは見ましたか?今リニアが通り過ぎたシャトルの発着場の横に、アディリシア姫様の遊撃戦艦『バハムート』がいたのを」
「ああ、見たよ。いつ見てもすごい艦だよな。ルクレイラさんの弟分さん、あんな艦に乗ってるのかと思うとやっぱ羨ましい」
才色兼備の女神様の艦のわりには、黒を基調としたカラー。
かつ最新鋭の特殊装備や武装を、実験的な意味合いも兼ね備えてたっぷり配備した遊撃戦艦。
その名も『バハムート』
今の俺たちには絶対乗れない戦艦の中でも、一番目立っていたからすぐに目に入っていたよ。
ちなみに姫君の艦はもう一隻ある。
その名も『強襲要塞戦艦ケルベロス』
こちらもバハムートと同じく、黒を基調とした艦でさ。
こちらも艦隊戦の中にも切り込んでいくほどドンパチ向けのだと言えば、分かりやすいだろうか。
ケルベロスは女性が艦長になるという習わしがあり、この艦のクルーは男も女もハルグラトリニウムザイル並の神経の持ち主ばかりだという。
「あの艦の実情を知らぬヤツは、必ずと言っていいほど羨ましがるがな。だが、アディリシア様のあの艦に乗る人間は真面目なだけじゃ務まらないぞ」
「真面目なだけじゃって?」
「はい?」
普通てか仮にも皆様の警察官だから、真面目さを真っ先に求められるんですが。それを俺たち全員学校でもたっぷり教えられたんですけど。
皆が揃ってそう思ったのを感じたらしい上司が、なんと意外なことを言ったじゃないか。
「真面目かつ奇人変人とも笑って付き合えて、ボケか突っ込みが速攻で出来る性格。ではないと、あの艦での勤務はいろいろと大変だ。と乗務経験者は皆口を揃えて語るぞ」
なんですかそりゃ?ボケと突っ込みもって芸人じゃないのに?
そんな顔をした俺たちに上司は笑顔で。
「まあ、お前達もいずれ分かるだろう」となぜか笑顔を浮かべていた。
今考えれば上司は本部で俺たちを待ってくれている人がどなたなのか、もう知っていたわけで。
あとルクレイラさんが誰に、俺たちのクビが繋がるよう頼んでいたのか。
この狸はホントにまったく食えないヤツだったよ。
あれは仕方がなかったんだ。
あの時いろんな不幸な偶然重なって、なるようになるしかなかったんだ。
みんなもあれは不幸な偶然が重なっただけ、だと思っているだろう。
更衣室の粗末なベンチに腰掛けたエルヘブンリードは、手にした黒いヘルメットを布でさらに艶を出すために磨きながら心の中でそう呟いた。
『もっとも今となっちゃ、なるようにしかないさ・・・』
明日は本部に出発だから余裕をちょっと見て、早く寝ようと寝る支度をしていた。
子ども時代は明日は遠足だとか修学旅行だとか林間学校、臨海学校などおもしろイベントがやたら多かった。
だから興奮しすぎて一睡も出来ず、夜明け前にウトウトしてしまい、母ちゃんに叩き起こされたら遅刻寸前だったていうのが多かったんだよ俺は。
というのは、やっぱり社会人としては避けたいところだ。
「(´Д`)ハァ・・・」
こんなに楽しい日々も今日で終わりかと思ったら、少し残念な気もする。
もしも警察官をクビになったらなったで、今後どうするか。
幸い食っていけるだけのモノは、身につけさせてもらった。
おやっさんの喫茶店にこのまま住み込んで手伝いながら、ヒーローショーをお声のかかるまでするっていうのもいいかも知れない。
『どういう処分がでてもいつでもここに帰ってきて、ここで暮らしていいからな。困っている者は救えるのなら救えというのがアディリシア様の教えだから、私はそれに従うだけだ』
呼び出しを食らってアワワしていた俺たちにルクレイラさんから事情を聞いたおやっさんは、暖かくそう言ってくれた。
やっぱりあんたはいい人だよ、漢だよ。
俺たちこの人に会えてよかったとマジで思っている。
あと俺たちみたいな奴とかにも優しい教えを持つ、生命の守護神アディリシア姫様にも感謝だよ、ホント。
んで翌日俺たちを迎えに来た上司に連れられ、バン型エレカに乗った俺たち。
行き先はここ第7番惑星マージェリーと他の星を結んでいる、地球風に言えばテレポートステーションとでもいう場所だ。
これは10ある惑星を繋いでいるステーションで、建物の中に入り、パネルの行き先ボタンを押せばそこへ飛ばしてくれるという便利な代物なんだ。
ただし第3番惑星アレイムだけは、入国する前に重力差の調整が行われるが。
でないと高重力に馴れていない奴は、即座に潰されるらしい。
昔は各惑星をシャトルとかで行き来していたり、没交渉だった頃を思えば。
今は隣の家に行く感覚で同じ星系の星へいけるから、便利で安全と言えばそうだろう。
おやっさんら家族は角を曲がって見えなくなるまで、ずっとずっと俺たちを見送ってくれていた。
ただ車に乗っても俺たちを励ましてくれたおやっさんと奥さんと、息子のシノンさんはともかく。
ルクレイラさんだけが終始笑っていたのが、どうも気になる。
まあその笑顔の意味は、本部で知るのだけど。
サルバシオン太陽系第10番惑星カヴァリエーレ。
この星にサルバシオン太陽系宇宙警察連合の本部が、統合政府本部も置かれている。
またカヴァリエーレにある全ての都市に各惑星から集まってくる警察官志望の者が入る警察学校と学生寮、カリキュラム関連の訓練施設など地味派手エリア。
政府関係者が止まる宿泊施設や、貴賓客が宿泊するホテルなど豪華絢爛なエリアもある。
それぞれに特化された機能満載の戦艦や大小さまざまな規模のシャトルといった、大小様々な乗り物の発着場なども置かれていて。
一般人にも公開できるエリアは休日になれば親子連れからカップル(ちきしょー)、マニアっくな連中でいっぱいになる。
「はあ〜・・・。いつ来てもすごいよな、ここって。何にも感じさせない」
「どこにどういう警備システムがあるのか何年居てもやっぱり分からなかったけど、今も分かんないね」
惑星中に張り巡らされたリニアの窓から見えるのどかな風景をほへ〜と眺めながら、並んで座るサリュエラとエオリアが言えば。
「警備に関することも学校のカリキュラムで習っただろうが。それすらもう、忘れたのか」
速攻で向かい側に座る上司が呆れた口調で言ったが、実際ここはサルバシオン太陽系の要だから警備のレベルも半端じゃないはずだ。
なのにそう見えないのもここの特徴だから仕方がないでしょと、心の中でつぼやいてみた。
「よく考えたら、シオン様とかすごいよな。学校で習ったけどやっぱり分かんないからさ」
実は俺たちが上司と一緒にくぐった第7番惑星マージェリーのテレポートステーションから、ここカヴァリエーレのテレポートステーションまで実は。
「え〜と確かテレステを移動中に、個別認識や装備品の識別と確認が自動魔法などで行われているんだったっけ」
俺が学校で習ったことを思い出しながら言えば。
「そうだ。少しは覚えていたか」
おう。珍しくお褒めをいただいたかな?
とにかくテレポートステーションから、本部前に向かうリニアに乗るまでに軽く10回は。
そう徒歩で数えれば50歩100歩という、その間だけで。
なんと10回も、シオン様の遺された究極魔法と。
サルバシオン太陽系中にいるマがつくサイエンティストさん達が練り上げて作り上げた。星全体に張り巡らされた警備システムが、こっそり働いるのだ。
「シオン様は母星であられたパライオンの星で用いられていた警備システムを、魔法という形で練り直されたんですよね」
高度な精神文化と技術文明を築き、平穏に暮らしていたシオン様やルーキス様の生まれた惑星パライオン。
しかし今はネザエイシュアンに破壊された、ただの岩の塊になっていると聞く。
だからって惑星パライオンの人々は死に絶えた訳じゃなく。
今はまだ遠いところにあるが愛の形見星エテルノで生き残った人々の子孫が、地下都市で暮らしていると聞く。
同じ女神様を奉り信じるのだから、いつか一緒に暮らせたらいいなと思ったら。
数年後それが正夢になるとは、この時思っちゃいなかった。
「ああ、そうだ。この警備システムなら、いろいろとめんどくさいことをしなくて済むからな。ここを訪れた人々からも、不快な思いもさせなくて良いと評判だ」
ここへ来る他の星の要人とか重要人物とその護衛すら、ここに来ると落ち着けるというらしい。
なにせ警備システムは目には見えない形で、存在しているからだ。
「シオン様とルーキス様が、生命終えるときに放った想いが、えと、(((\( ̄▽ ̄)/))) バリアー!みたいな形で全ての星の大気に溶け込んだんでよかったでしたっけ」
俺たちが生まれる遙か昔。
どこかのバカ悪党がここサルバシオン太陽系全ての星に致死性はないものの、感染率の高いウイルスをばらまいたことがあったらしい。
そこでなんとか無事な科学者とか医者達が治療にあったり、ワクチンを開発している最中に。
あの悪名高いネザエイシュアンが。
『感染したら、他の星にめっちゃ迷惑です』
とかなんとか言って、全ての惑星をぶっ壊したるでをしようとしたんだって。
『私達の願いはただ、愛するあなた方が生き続けていくことです』
『すぐにまた別の姿で還ってくるからさ。その時はよろしくな』
そう言ってシオン様とルーキス様は、惑星パライオンに禁呪として伝わっていた。唱えた者の命とひき換えに、あらゆる願いを叶える禁断の魔法を唱えた。
学校の歴史の時間で習ったことで、俺たちがここに生まれ育った者達が知ったのは。
パライオンの星が消滅時には、この魔法でお二人が生まれた一族の人々がこの魔法を唱えたこと。
『たとえ自分の命を糧に発動する魔法ゆえに、禁呪とされたと知っていても。すでにこの頃の惑星パライオンは、この方法でしか生き行く人々を守ることが出来なかったのです』
この一件で姫様の一族はかなりの数を失ったという。
そしてようやく安息の知を得たと思ったエテルノが、執念だったのかネザエイシュアンにまた見つかりもう一度破壊させられそうになったとき。
地上に残った人々が地下都市に避難させた人々を守るため、この魔法を唱えたと言うことだった。
『人々は誰もが誰かを愛し、その未来が変わらずあることを願ったのだそうですよ』
シオン様とルーキス様はアレイムとエイシスにいる子孫を愛し、その未来を願っただけじゃなく。
全ての星にいるひょっとしたらまだ会ったことのない命さえ愛し、その明日があることを願ったのだろうと教わった。
その海のような深い愛情の元に放たれた力は、今まさに惑星破壊砲を放たんとしたネザエイシュアン戦艦大隊を退けた。
また全てのウイルスを全て消滅させ、苦しんでいた人々を元気にした。
今俺たちがこうしてここにいても習っても、よくは分からない限りないが。
守護・究極魔法となって、全惑星の大気となって降り注いだのだともいう。
あと星によってバラバラだった寿命を、等しく千年にしたのも実はシオン様とルーキス様だったというが。
なので、生きる時間が長くなった分、さらに平和にのんびりスタイルになったとは歴史の時間で習った話だ。
またシオン様とルーキス様が生命の守護神アディリシア姫様としてもう一度降臨したことにより、大きく変わったことがあった。
それは10ある全ての星にいる大統領や王様達がカヴァリエーレに集い、ひとつの政府を為す意味合いで統合政府を樹立したことだ。
10ある星々へ魔法使いだからと救いの御手を伸ばしたシオン様は、人々から翠の大賢者とたたえられ。
困った人を放っておかなかったルーキス様は、拳聖とたたえられていた。
お二方への為した偉業への深い愛情も込め、アディリシア姫様がまだ赤ん坊だった頃、サルバシオン太陽系はひとつにまとまる道を選択したと。
まさに「その時、歴史が動いた」だったんだなと、今は思うんだ。
ま、あんま気にしたことはないけどな。
「そうそう、エルヘブンリードは見ましたか?今リニアが通り過ぎたシャトルの発着場の横に、アディリシア姫様の遊撃戦艦『バハムート』がいたのを」
「ああ、見たよ。いつ見てもすごい艦だよな。ルクレイラさんの弟分さん、あんな艦に乗ってるのかと思うとやっぱ羨ましい」
才色兼備の女神様の艦のわりには、黒を基調としたカラー。
かつ最新鋭の特殊装備や武装を、実験的な意味合いも兼ね備えてたっぷり配備した遊撃戦艦。
その名も『バハムート』
今の俺たちには絶対乗れない戦艦の中でも、一番目立っていたからすぐに目に入っていたよ。
ちなみに姫君の艦はもう一隻ある。
その名も『強襲要塞戦艦ケルベロス』
こちらもバハムートと同じく、黒を基調とした艦でさ。
こちらも艦隊戦の中にも切り込んでいくほどドンパチ向けのだと言えば、分かりやすいだろうか。
ケルベロスは女性が艦長になるという習わしがあり、この艦のクルーは男も女もハルグラトリニウムザイル並の神経の持ち主ばかりだという。
「あの艦の実情を知らぬヤツは、必ずと言っていいほど羨ましがるがな。だが、アディリシア様のあの艦に乗る人間は真面目なだけじゃ務まらないぞ」
「真面目なだけじゃって?」
「はい?」
普通てか仮にも皆様の警察官だから、真面目さを真っ先に求められるんですが。それを俺たち全員学校でもたっぷり教えられたんですけど。
皆が揃ってそう思ったのを感じたらしい上司が、なんと意外なことを言ったじゃないか。
「真面目かつ奇人変人とも笑って付き合えて、ボケか突っ込みが速攻で出来る性格。ではないと、あの艦での勤務はいろいろと大変だ。と乗務経験者は皆口を揃えて語るぞ」
なんですかそりゃ?ボケと突っ込みもって芸人じゃないのに?
そんな顔をした俺たちに上司は笑顔で。
「まあ、お前達もいずれ分かるだろう」となぜか笑顔を浮かべていた。
今考えれば上司は本部で俺たちを待ってくれている人がどなたなのか、もう知っていたわけで。
あとルクレイラさんが誰に、俺たちのクビが繋がるよう頼んでいたのか。
この狸はホントにまったく食えないヤツだったよ。
しかしきょう(BlogPet)
きのうルーチェが、関係したかもー。
しかしきょう、プランニングしたかもー。
しかしここへ夜明けの歌が関係された。
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ルーチェ」が書きました。
しかしきょう、プランニングしたかもー。
しかしここへ夜明けの歌が関係された。
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あれは仕方がなかったんですってば〜。
放火する奴が火をつけた。
火は確かについた。
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ルーチェ」が書きました。
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