一杯のコーヒー マヌケなヒーロー達R
4
『悪いことするヤツにゃ、この俺様がお仕置きのザルディーネパンチを飛ばすぜ!』
悪人役の連中を前に『アースレッド』が、この決めぜりふを叫べば。観客席からはいっせいに「わあっ!!レッドー!頑張れ〜」と可愛い歓声が上がった。
続いて『アースブルー』らが決めポーズを決めながら悪人役の人々とアクションを交わし、最後はお約束通り全員のアクションで悪人達を倒して大団円だ。
「さあ、良いの子みんな。次は『アースレンジャー』達にサインや握手してもらおうね」
ヒーローショーの後は、お決まりのイベントがある。 それはずばりサインと握手、撮影会だ。
自作のヒーロースーツ、手前味噌ながらこれがまたいい出来なんだよ。
それを着た俺たちはすっかり慣れた手つきで、子ども達が差し出す色紙にサインや握手と撮影会をした。
意外に思えるだろうが、これらは俺たちにとって金のかからないいい鍛錬になったのだ。
撮影会で子どもを何度も抱き上げて下ろしをするから、ヒンズースクワットの要領で足腰と腕が鍛えられる。
サインや握手といった単調な作業でも、手と腕の筋肉の柔軟性を養ってくれた。
あとは普段働かせて貰っている喫茶店でもなんだが。
ヒーローショーにもいろんな性格と行動をする親子が来るから、年齢別の対処や対応の仕方などを、俺たちは警察学校以外でかなり学ばせてもらった。
あと朝市に行って食材の質を養い、値段の相場や旬の食材などもよく分かるようになってきたから、喫茶店メニューをたてるのにも役立てられるようになった。
後にここで培った経験がかなり役に立ったから、人生ホント何が幸いするか分からない。
ホントの所、ディナミスは某マスク・ド・ライダー・ヒーローのようにピンでショーをやりたかったらしい。 が、五人も人間がいるのにピンはねえだろうってことで、戦隊を組んだと後で聞いた。
ちなみナレーションをしている俺、エルヘブンリードは『アースブラック』
リーダーのディナミスは『アースレッド』
ビルバインは『アースブルー』
サリュエラは『アースグリーン』
紅一点のエオリアは『アースピンク』
てなのがメンバー構成だ。
ベタといったらベタ(しかもネーミング的にやばいヤツが1人いる・・・・)だが、俺たちは普段から体を鍛えているからアクションも様になっていた。
某ヒーローオタクのシナリオ作家&シリーズ構成がいるから、話しの流れの盛り上げ方もそんじょそこらのモノには負けないと自負出来るできだ。
決して自惚れじゃなく。
マジであちこちの遊園地やアミューズメント複合施設から、俺たちへかかるお呼びは増えていった。
俺たちは平日は喫茶店の手伝いと、アクションの練習にあけくれた。
休日はおやっさんのワゴンタイプのエレカを借り、お誘いが来たあちこちの遊園地やデパートでひたすらヒーローショーをやっていた。
当然こんなことばっかやっているから、本来の職務はそっちのけだよな。
おまけに給料カットが解除されても相変わらず喫茶『マーベリック』の奥の部屋で、集団生活しながら暮らしていたし。
いつまでたっても業務日誌もなにも上がってこないことに、上司がしびれを切らしたと。
しかしやっぱり俺たちが俺たちなせいか、この人もまた呑気だよなって思わねえか?
まあ、そこはやはり上司だけはある。
暇な時間を使って俺たちを調べることも時間の問題だったのに、俺たちは目の前のことだけに浮かれて気がついていなかった。
「あいつら〜」
ある日とうとう。
下っ端でも特別国家公務員の俺達が遊園地などでオリジナルのヒーロー戦隊を結成し、出演していることを上司が知ってしまったからさあ大変。
その日も大歓声に包まれてショーとサイン会諸々を終え、俺たちが控え室に戻ったら。
そこにはゴゴゴゴゴゴゴゴと怒りの真っ赤なオーラを噴出させた上司が、腕を組んで立っていたじゃないか。
「お前らいったいなにをやっているんだ!!お前らの本業は一体なんだ!!」
全員が「ぎゃ〜っ!!また出た〜」とまだヒーロースーツを着たまま、逃げ腰になりながら叫んだよ。
ああ。こんなみっともない姿なんか、ちびっ子達には絶対に見せられないよなって思う。
でも俺たちの居場所を完全に把握している上司をここに残して、喫茶店に逃げ帰るわけにも行かず。
「違うんです〜。俺たち体鍛えてるから、それを生かしたかったんです」
「そうです。みんなでいろんなことを学びたいとそう思いまして」
「私達学校じゃ教わらなかったことを、実地で学ぶことが出来ました」
「みんな火薬の知識と免許ありますから、危険なことはいっさいしていませんから。本当です〜」
「これも仕事の一環だと思ってください。僕達は地域に愛される警察官を、全うすることが出来ています。どうかお怒りを静めてください」
俺たちは何か言うたびに額に血管が浮かぶ上司に一生懸命言い訳したのだが、こんなんで上司の怒りが収まるわけもなく。
「お前ら今度のことは上に報告する。おって沙汰があるまでブリンデルさんの家にいろ!!いいか、逃げたら承知しないからな」
(;゚ロ゚)×5
上って上って、どこまで上ですか〜?!
「それとブリンデルさんにいつまで甘えてるんだ、このヒーローオタクのバカヤローどもが!!」
上司は俺たちに機関銃のような怒声を浴びせ、まだ肩を怒らせながら帰っていった。
俺たちは無言のまま着替え、控え室の掃除を済ませ、それから喫茶店に帰った。
「お、おかえり」
「ルクレイラさ〜ん」
「どうしたんだ?いったいなにがあったんだ?」
「実は・・・かくかくじかじかで・・・」
俺たちは聞かれるがまま、店番をしていたルクレイラさんに上司に何もかもばれたこと。
どこかで上か分からないが上層部の決定次第では俺たちクビかも知れないと、ガラにもなく泣き言を言ってしまった。
するとルクレイラさんは俺たちの前に、挽きたての良い香りのするコーヒーとお手製ケーキを並べてくれ。
「だが、お前達はこことショーやっていろんなことを学んだだろう。それは決して悪いことじゃないさ」
上司と違い、優しい言葉を掛けてくれた。
「それにアレイムにいる私の弟分のレジオンは見聞を広めてから、サルバシオン太陽系の警察官になったぞ。だから、お前達だけが特別なことをしているわけでもない」
とも言ってくれた。
「ええ〜、そうなんですか。それは初耳だ」
ルクレイラさんに弟さんみたいな存在が高重力惑星アレイムにいるのは、俺たちもつきあいの中で知っていた。
また彼がバハムートの乗組員だってことも、知っていた。
つまり彼は超エリートなのだが一度ここに彼が来た時、そうは見えなかった覚えがある。
いたって普通にのんびりしたオレンジ髪の兄ちゃん、という印象だった。
そういえばアレイムはサルバシオン太陽系の10ある惑星の中でも一風変わった惑星で、他の星のとは違う方法でいろんなことが決められている。
遙かな昔。大きな戦争でアレイムは究極兵器や魔法を道連れにした大地母神プリスキラを失い、星そのものが死に瀕した歴史を持つ。
しかし知恵深き白の竜神ティンチェイパ様の頼みを受け、アジェール星より訪れた緑の大賢者シオン様の御力を借り星はみごと復興した。
その後次期国王となる予定は未定の王族は、世界を旅し見聞を広めることが定められている。
『世界を知らずして、国を治めること叶わず。人を知らずして、人を治めること叶わず』
同じ過ちを繰り返さぬという自戒も込めて、こんな言葉を金科玉条としている。
もっとも見聞を広めすぎて国に戻って王様にならず、他の星に足を伸ばし気に入った星に足をつけてしまう方々も多いらしい。
『生命のグランディス』
『大地のティーラ』
『天空のパルティーレ』
翠の大賢者シオン様や大地母神ルティア様らの聖なる3家も、子ども達が18、9歳の頃になるとそれぞれの家から1人づつ出してともに旅をさせる決まりがある。
3人でアレイムの世界やその他の星を自分の力で金を稼ぎながら旅し、王族達同様世界を学び、人を学ぶのだという。
まあ我が子をベタベタに甘えさせない点だけは、俺的にはなんか共感出来る。
レジオンさんもかなりしっかりした人だったが話しに聞く限り、聖なる3家の人はみな若くてもしっかりした人ばかりだという。
「まあ一応クビが繋がらないか、頼んではみるけどな」
ルクレイラさんが『誰』に俺たちがクビならないよう頼むのか、この時は誰も知らなかった。
少なくとも俺は弟分さん辺りかなと思っていた。
ディナミスは頭の上に、おっきなクエスチョンマークを飛ばしていた。
エオリアは思いつく限りの神様の名を、ひたすら唱えていたという。
サリュエラはいざとなったらダイナマイトを腹に巻いて本部へ特攻と言った時点で、俺たちから袋だたきの目に遭った。
ビルバインは狙撃手の道で復活できなかったら、そいつは残念だな〜程度しか思っていなかったという。
そして警察本部に呼び出される日を、俺たちはただ惚けて待ってるわけでもなく。
平日は喫茶店の手伝い、休みの日はヒーローショーという行き先の見えない幸せな生活を続けていた。
そしてある日俺たち全員に、上司から警察本部への呼び出しがかかった。
『悪いことするヤツにゃ、この俺様がお仕置きのザルディーネパンチを飛ばすぜ!』
悪人役の連中を前に『アースレッド』が、この決めぜりふを叫べば。観客席からはいっせいに「わあっ!!レッドー!頑張れ〜」と可愛い歓声が上がった。
続いて『アースブルー』らが決めポーズを決めながら悪人役の人々とアクションを交わし、最後はお約束通り全員のアクションで悪人達を倒して大団円だ。
「さあ、良いの子みんな。次は『アースレンジャー』達にサインや握手してもらおうね」
ヒーローショーの後は、お決まりのイベントがある。 それはずばりサインと握手、撮影会だ。
自作のヒーロースーツ、手前味噌ながらこれがまたいい出来なんだよ。
それを着た俺たちはすっかり慣れた手つきで、子ども達が差し出す色紙にサインや握手と撮影会をした。
意外に思えるだろうが、これらは俺たちにとって金のかからないいい鍛錬になったのだ。
撮影会で子どもを何度も抱き上げて下ろしをするから、ヒンズースクワットの要領で足腰と腕が鍛えられる。
サインや握手といった単調な作業でも、手と腕の筋肉の柔軟性を養ってくれた。
あとは普段働かせて貰っている喫茶店でもなんだが。
ヒーローショーにもいろんな性格と行動をする親子が来るから、年齢別の対処や対応の仕方などを、俺たちは警察学校以外でかなり学ばせてもらった。
あと朝市に行って食材の質を養い、値段の相場や旬の食材などもよく分かるようになってきたから、喫茶店メニューをたてるのにも役立てられるようになった。
後にここで培った経験がかなり役に立ったから、人生ホント何が幸いするか分からない。
ホントの所、ディナミスは某マスク・ド・ライダー・ヒーローのようにピンでショーをやりたかったらしい。 が、五人も人間がいるのにピンはねえだろうってことで、戦隊を組んだと後で聞いた。
ちなみナレーションをしている俺、エルヘブンリードは『アースブラック』
リーダーのディナミスは『アースレッド』
ビルバインは『アースブルー』
サリュエラは『アースグリーン』
紅一点のエオリアは『アースピンク』
てなのがメンバー構成だ。
ベタといったらベタ(しかもネーミング的にやばいヤツが1人いる・・・・)だが、俺たちは普段から体を鍛えているからアクションも様になっていた。
某ヒーローオタクのシナリオ作家&シリーズ構成がいるから、話しの流れの盛り上げ方もそんじょそこらのモノには負けないと自負出来るできだ。
決して自惚れじゃなく。
マジであちこちの遊園地やアミューズメント複合施設から、俺たちへかかるお呼びは増えていった。
俺たちは平日は喫茶店の手伝いと、アクションの練習にあけくれた。
休日はおやっさんのワゴンタイプのエレカを借り、お誘いが来たあちこちの遊園地やデパートでひたすらヒーローショーをやっていた。
当然こんなことばっかやっているから、本来の職務はそっちのけだよな。
おまけに給料カットが解除されても相変わらず喫茶『マーベリック』の奥の部屋で、集団生活しながら暮らしていたし。
いつまでたっても業務日誌もなにも上がってこないことに、上司がしびれを切らしたと。
しかしやっぱり俺たちが俺たちなせいか、この人もまた呑気だよなって思わねえか?
まあ、そこはやはり上司だけはある。
暇な時間を使って俺たちを調べることも時間の問題だったのに、俺たちは目の前のことだけに浮かれて気がついていなかった。
「あいつら〜」
ある日とうとう。
下っ端でも特別国家公務員の俺達が遊園地などでオリジナルのヒーロー戦隊を結成し、出演していることを上司が知ってしまったからさあ大変。
その日も大歓声に包まれてショーとサイン会諸々を終え、俺たちが控え室に戻ったら。
そこにはゴゴゴゴゴゴゴゴと怒りの真っ赤なオーラを噴出させた上司が、腕を組んで立っていたじゃないか。
「お前らいったいなにをやっているんだ!!お前らの本業は一体なんだ!!」
全員が「ぎゃ〜っ!!また出た〜」とまだヒーロースーツを着たまま、逃げ腰になりながら叫んだよ。
ああ。こんなみっともない姿なんか、ちびっ子達には絶対に見せられないよなって思う。
でも俺たちの居場所を完全に把握している上司をここに残して、喫茶店に逃げ帰るわけにも行かず。
「違うんです〜。俺たち体鍛えてるから、それを生かしたかったんです」
「そうです。みんなでいろんなことを学びたいとそう思いまして」
「私達学校じゃ教わらなかったことを、実地で学ぶことが出来ました」
「みんな火薬の知識と免許ありますから、危険なことはいっさいしていませんから。本当です〜」
「これも仕事の一環だと思ってください。僕達は地域に愛される警察官を、全うすることが出来ています。どうかお怒りを静めてください」
俺たちは何か言うたびに額に血管が浮かぶ上司に一生懸命言い訳したのだが、こんなんで上司の怒りが収まるわけもなく。
「お前ら今度のことは上に報告する。おって沙汰があるまでブリンデルさんの家にいろ!!いいか、逃げたら承知しないからな」
(;゚ロ゚)×5
上って上って、どこまで上ですか〜?!
「それとブリンデルさんにいつまで甘えてるんだ、このヒーローオタクのバカヤローどもが!!」
上司は俺たちに機関銃のような怒声を浴びせ、まだ肩を怒らせながら帰っていった。
俺たちは無言のまま着替え、控え室の掃除を済ませ、それから喫茶店に帰った。
「お、おかえり」
「ルクレイラさ〜ん」
「どうしたんだ?いったいなにがあったんだ?」
「実は・・・かくかくじかじかで・・・」
俺たちは聞かれるがまま、店番をしていたルクレイラさんに上司に何もかもばれたこと。
どこかで上か分からないが上層部の決定次第では俺たちクビかも知れないと、ガラにもなく泣き言を言ってしまった。
するとルクレイラさんは俺たちの前に、挽きたての良い香りのするコーヒーとお手製ケーキを並べてくれ。
「だが、お前達はこことショーやっていろんなことを学んだだろう。それは決して悪いことじゃないさ」
上司と違い、優しい言葉を掛けてくれた。
「それにアレイムにいる私の弟分のレジオンは見聞を広めてから、サルバシオン太陽系の警察官になったぞ。だから、お前達だけが特別なことをしているわけでもない」
とも言ってくれた。
「ええ〜、そうなんですか。それは初耳だ」
ルクレイラさんに弟さんみたいな存在が高重力惑星アレイムにいるのは、俺たちもつきあいの中で知っていた。
また彼がバハムートの乗組員だってことも、知っていた。
つまり彼は超エリートなのだが一度ここに彼が来た時、そうは見えなかった覚えがある。
いたって普通にのんびりしたオレンジ髪の兄ちゃん、という印象だった。
そういえばアレイムはサルバシオン太陽系の10ある惑星の中でも一風変わった惑星で、他の星のとは違う方法でいろんなことが決められている。
遙かな昔。大きな戦争でアレイムは究極兵器や魔法を道連れにした大地母神プリスキラを失い、星そのものが死に瀕した歴史を持つ。
しかし知恵深き白の竜神ティンチェイパ様の頼みを受け、アジェール星より訪れた緑の大賢者シオン様の御力を借り星はみごと復興した。
その後次期国王となる予定は未定の王族は、世界を旅し見聞を広めることが定められている。
『世界を知らずして、国を治めること叶わず。人を知らずして、人を治めること叶わず』
同じ過ちを繰り返さぬという自戒も込めて、こんな言葉を金科玉条としている。
もっとも見聞を広めすぎて国に戻って王様にならず、他の星に足を伸ばし気に入った星に足をつけてしまう方々も多いらしい。
『生命のグランディス』
『大地のティーラ』
『天空のパルティーレ』
翠の大賢者シオン様や大地母神ルティア様らの聖なる3家も、子ども達が18、9歳の頃になるとそれぞれの家から1人づつ出してともに旅をさせる決まりがある。
3人でアレイムの世界やその他の星を自分の力で金を稼ぎながら旅し、王族達同様世界を学び、人を学ぶのだという。
まあ我が子をベタベタに甘えさせない点だけは、俺的にはなんか共感出来る。
レジオンさんもかなりしっかりした人だったが話しに聞く限り、聖なる3家の人はみな若くてもしっかりした人ばかりだという。
「まあ一応クビが繋がらないか、頼んではみるけどな」
ルクレイラさんが『誰』に俺たちがクビならないよう頼むのか、この時は誰も知らなかった。
少なくとも俺は弟分さん辺りかなと思っていた。
ディナミスは頭の上に、おっきなクエスチョンマークを飛ばしていた。
エオリアは思いつく限りの神様の名を、ひたすら唱えていたという。
サリュエラはいざとなったらダイナマイトを腹に巻いて本部へ特攻と言った時点で、俺たちから袋だたきの目に遭った。
ビルバインは狙撃手の道で復活できなかったら、そいつは残念だな〜程度しか思っていなかったという。
そして警察本部に呼び出される日を、俺たちはただ惚けて待ってるわけでもなく。
平日は喫茶店の手伝い、休みの日はヒーローショーという行き先の見えない幸せな生活を続けていた。
そしてある日俺たち全員に、上司から警察本部への呼び出しがかかった。
ローゼンメイデン 翠星石
![]() | プーリップ / ローゼンメイデン 翠星石 (2007/03/29) ジュンプランニング この商品の詳細を見る |
最初はプチブライスにはまった私。
しかし今はプチだけじゃなく、プーリップにもはまってしまいました。
とはいえまだ、プーリップはお家へお迎えしてはいないんですけどね。
んで、此度お披露目された「ローゼンメイデン 翠星石」
この子めちゃ可愛いですわv
ブライス関係にはあんまりいい顔しない夫の人が、この子ならいいかもって言ってくれたぐらいです。
へそくりをしっかり溜めつつ、いらっしゃいませ〜出来る日を虎視眈々と狙っています。
ん〜。
プーリップにもはまれて、これは幸せですよ〜v
一杯のコーヒー マヌケなヒーロー達R
3
「こっ、これは!?」
「ま、まぶしいわ!」
「ああ・・・これぞ天の恵み〜」
「これは夢か?いや、ディナミスの頬の感触で夢じゃないな」
「眼鏡を拭いても、この幻は消えませんね・・・!!」
俺達は目の前のそれを見て一様に、頭をがっくんがっくん振りながら驚いた。
なぜならいつもは厚切りのパン二枚が、今日はパン四枚になっている。
それどころかいつもより一回り大きいカップにパンプキンポタージュが、ポテトサラダやウインナーも他のランチ客よりも心なし多めじゃないか。
「ん〜。それは私からのおごりだから、気にしなくていいよ」
「そうそう。気にせずちゃっちゃっと食しちゃいな」
食事をおごってくれなかった上司らに比べたら(ちょっと根に持ってる?)、マスター&ルクレイラさんは心優しい方だ。
俺達はいい年して涙を流しながら、いつもより豪華ランチを平らげた。
後にマスターはこう言った。
『あの時のお前さん達、かなり空腹そうに見えたからな〜』と。
しかし今日はランチだけが、特別じゃなかった。
なんと俺達の所持金じゃ頼めなかった食後のコーヒーが、しかもルクレイラさんの超美味い手作りのケーキ付きで出たのだ。
「今日は私のおごりだ。しっかり食せ。お腹が一杯になれば、まず頑張ろうと思えるとアディも言っているしな」
「な、なんて、なんていい人達なんだ」
俺達はコーヒーをすすり、今度いつ食べられるか分からないケーキをちまちま食べた。
そして食べ終わった後、某ヒーローオタクのディナミスが泣きながらマスターに抱きつきこう叫んだ。
「マスターのこと、おやっさんと呼ばせて下さい〜!!」
「おやっさんて・・・いったいなに?」
「ああ、アディなら分かるネタだよ養父さん」
「そうか。アディリシア様が分かる話なら、大丈夫だな」
「まあね」
ルクレイラさんのよく分からない説明を聞いたマスターは驚きつつも、自分に抱きついて泣きじゃくるディナミスと。
それから椅子に座ったまま、もらい泣きしている俺達を交互に見た。
んで周囲の客からも視線を浴び、困惑した顔をしながら「事情を説明してくれないか?」と言った。
俺ことエルヘブンリードから、これまでの事情を聞いたマスターはというと。忙しいときだけお手伝いをしている奥さんと息子さん、そして娘のルクレイラさんに相談したようだ。
「アディリシア姫様の教えと御心は、困っている者がいれば救える限りお救いなさいというものだから。もし君たちさえよければ、喫茶店の奥にいくつか空き部屋がある。そこへしばらく暮らすといい」
「「「「「おやっさん!!」」」」」
「ここは冬の寒さがアレイムのソリス国なみに厳しいから、野宿なんてしたら死んでしまうでしょう。だからね、ここの空いている部屋を好きなだけ使っていいわ。だって、それがアディリシア姫様の御心ですから」
なんとこのサルバシオン太陽系の神様の中でも一番信者が多いといわれている、生命の守護神アディリシア姫様の御心が俺たちを救ってくれた。
俺たちは新しい宿舎を借りる金もない、行く当てのないという切望的状況から、とっても親切なおやっさんたちから喫茶店の奥にある空き部屋を提供された。
「さすがは生命の守護神アディリシア様だ〜。お噂に違わず素晴らしい教えをなさる方だ〜良かった〜」
後に噂の当人に俺たちは出会うのだが、いろんな意味でその方は本当に素晴らしい方だった・・・。
サルバシオン太陽系は一日が72時間なので朝、10時のおやつ、昼、3時のおやつ、夜、夜食の6食だ。(だから地球から来た人は、あまりにも一日が長いのでかなり驚く。または”ロード・オブ・ザ・リングのホビット”みたいだねと、真顔で言われることもある)
それに大きめで共同だが風呂付き、各部屋暖房付き。
家賃代わりに仕事に支障のない程度に喫茶店を手伝って貰えたらいいなという条件はあったもの、遊軍扱いの警察官な俺達には一般の人々に混じって働くことなんか苦にならなかった。
むしろ俺たちの身元がはっきりしていることを買ってくれたマスター達のお役に立たねばと、警察学校で3年間みっちり学んだ料理の腕を振るった。
電話を受けてエレカで出前に行ったり、お袋さんと一緒に食材を市場に買い出しに行ったり。
マジで本業そっちのけ状態で、喫茶店のお手伝いに精を出した。
なんせあそこの喫茶店の食事がもっとうまくなったと評判になり、やって来るお客さんが明らかに増えたから忙しくなったのだ。
最初に某ヒーローおたくのディナミスがマスターのことを『おやっさん』と呼び出してから、店にやってくるお客さんもみんなもマスターをそう呼びようになり。
当のマスターも最初は照れていたけど『おやっさん』の呼び名に慣れた頃、なんと店に上司がやってきたのだ。
「お前ら!レポートも始末書も、なにひとつ全然出さないと思っていたら!!」
上司は俺達全員が本業そっちのけで、喫茶店に勤務していること。一般人の住居に一緒に住わしてもらっていることに、当然のように怒りはした。
まあ俺たちは特別国家公務員なのでアルバイトは原則禁止、あるいは許可が下りればしてもいいことになっている。
てかさ報告書やレポートが上がってくるのを支部で、デスクについてただ待っていたこの上司もたいがい呑気もんだなと思わねえか?
「まあまあ。彼らも真面目に働いているから、許してもらえませんか。こちらも彼らの好意に。大変甘えてしまいましたから」
マスターはいい人だ。
今度はどんなペナルティを食らうかとビクビクする俺たちに代わり、俺たちがいかに働き者(ここ重要)で、この喫茶店の役に立っているかを説明してくれた。
「分かりました。ここはブリンデルさんのお気持ちを、私はくみ取ります」
すごく優しいおやっさんの手前、上司も怒鳴るわけにも行かなかったんだろうなやっぱ。
「が、お前達。来月から給料カットは解除されるから、その時はここを出て行くんだぞ。それから毎月提出が決まっている報告書、業務日誌を必ず出すんだぞ」
「「「「「はい。仰せのままに〜」」」」」
上司はマスター達だけにお礼を素晴らしく述べ、帰っていったくれた。
ルクレイラさん曰く。
これがアディリシア姫の遊撃戦艦『バハムート』の別名『説教星から来た説教星人』のクライブ副艦長だったら、間違いなく一日中(;゚ロ゚)お説教されているだろうと。
「アディもよく説教されているぞ」
「「「「「す、すごい!!あのアディリシア姫様を説教出来るなんて」」」」」
俺たち下っ端にとって『バハムート』と『ケルベロス』の乗務員は、例えでもなんでもなくまさに雲の上の人だった。
多くの警察官はまずあの両艦のどちらかのクルーになることを、夢見ていると言っても過言じゃない。
かなり危険な任務もあり大変だと聞くが、そのぶん退職後の仕事先もかなり有名どころばかりがスカウトに来る。
同じ警察学校で同じカリキュラムを受けて卒業しても、両艦に配属される隊員はさらにいろんな条件のふるいに掛けられる。
それで合格した者じゃないとまずそこへは配属が叶わない。
もっとも野にいる警察官も何年かに一回ある試験と面接を受けて、目出度く両艦のどちらかへ配属されるケースもある。
またアレイム・ルルザの王宮魔導師アーサー・ウイア・イグニス・トライン様のように、本業が宮廷魔導師。しかし兼業で『ケルベロス』の遊撃隊隊員、という形であの艦に関わる方もいる。
他にも遊撃隊隊員に野にいる警察官の中から選ばれて属し、任務内容によって招集がかかることもあるというのは聞いたことがある。
だが今の俺たちには遊撃隊隊員になることさえ、夢のまた夢だった。
やがて俺たちは喫茶店で働く傍ら某ヒーローオタクのディナミスに引きずられ、遊園地の戦隊ヒーローショーに自分達がでる夢を見だした。
しかも夢だけじゃなく顔の広いルクレイラさんの紹介で、オリジナルのヒーロー戦隊『アースレンジャー』を結成し、ホントにショーに出演するようになった。
それがまたどんな騒動を後で招くか、この時はまったく考えずに。
「こっ、これは!?」
「ま、まぶしいわ!」
「ああ・・・これぞ天の恵み〜」
「これは夢か?いや、ディナミスの頬の感触で夢じゃないな」
「眼鏡を拭いても、この幻は消えませんね・・・!!」
俺達は目の前のそれを見て一様に、頭をがっくんがっくん振りながら驚いた。
なぜならいつもは厚切りのパン二枚が、今日はパン四枚になっている。
それどころかいつもより一回り大きいカップにパンプキンポタージュが、ポテトサラダやウインナーも他のランチ客よりも心なし多めじゃないか。
「ん〜。それは私からのおごりだから、気にしなくていいよ」
「そうそう。気にせずちゃっちゃっと食しちゃいな」
食事をおごってくれなかった上司らに比べたら(ちょっと根に持ってる?)、マスター&ルクレイラさんは心優しい方だ。
俺達はいい年して涙を流しながら、いつもより豪華ランチを平らげた。
後にマスターはこう言った。
『あの時のお前さん達、かなり空腹そうに見えたからな〜』と。
しかし今日はランチだけが、特別じゃなかった。
なんと俺達の所持金じゃ頼めなかった食後のコーヒーが、しかもルクレイラさんの超美味い手作りのケーキ付きで出たのだ。
「今日は私のおごりだ。しっかり食せ。お腹が一杯になれば、まず頑張ろうと思えるとアディも言っているしな」
「な、なんて、なんていい人達なんだ」
俺達はコーヒーをすすり、今度いつ食べられるか分からないケーキをちまちま食べた。
そして食べ終わった後、某ヒーローオタクのディナミスが泣きながらマスターに抱きつきこう叫んだ。
「マスターのこと、おやっさんと呼ばせて下さい〜!!」
「おやっさんて・・・いったいなに?」
「ああ、アディなら分かるネタだよ養父さん」
「そうか。アディリシア様が分かる話なら、大丈夫だな」
「まあね」
ルクレイラさんのよく分からない説明を聞いたマスターは驚きつつも、自分に抱きついて泣きじゃくるディナミスと。
それから椅子に座ったまま、もらい泣きしている俺達を交互に見た。
んで周囲の客からも視線を浴び、困惑した顔をしながら「事情を説明してくれないか?」と言った。
俺ことエルヘブンリードから、これまでの事情を聞いたマスターはというと。忙しいときだけお手伝いをしている奥さんと息子さん、そして娘のルクレイラさんに相談したようだ。
「アディリシア姫様の教えと御心は、困っている者がいれば救える限りお救いなさいというものだから。もし君たちさえよければ、喫茶店の奥にいくつか空き部屋がある。そこへしばらく暮らすといい」
「「「「「おやっさん!!」」」」」
「ここは冬の寒さがアレイムのソリス国なみに厳しいから、野宿なんてしたら死んでしまうでしょう。だからね、ここの空いている部屋を好きなだけ使っていいわ。だって、それがアディリシア姫様の御心ですから」
なんとこのサルバシオン太陽系の神様の中でも一番信者が多いといわれている、生命の守護神アディリシア姫様の御心が俺たちを救ってくれた。
俺たちは新しい宿舎を借りる金もない、行く当てのないという切望的状況から、とっても親切なおやっさんたちから喫茶店の奥にある空き部屋を提供された。
「さすがは生命の守護神アディリシア様だ〜。お噂に違わず素晴らしい教えをなさる方だ〜良かった〜」
後に噂の当人に俺たちは出会うのだが、いろんな意味でその方は本当に素晴らしい方だった・・・。
サルバシオン太陽系は一日が72時間なので朝、10時のおやつ、昼、3時のおやつ、夜、夜食の6食だ。(だから地球から来た人は、あまりにも一日が長いのでかなり驚く。または”ロード・オブ・ザ・リングのホビット”みたいだねと、真顔で言われることもある)
それに大きめで共同だが風呂付き、各部屋暖房付き。
家賃代わりに仕事に支障のない程度に喫茶店を手伝って貰えたらいいなという条件はあったもの、遊軍扱いの警察官な俺達には一般の人々に混じって働くことなんか苦にならなかった。
むしろ俺たちの身元がはっきりしていることを買ってくれたマスター達のお役に立たねばと、警察学校で3年間みっちり学んだ料理の腕を振るった。
電話を受けてエレカで出前に行ったり、お袋さんと一緒に食材を市場に買い出しに行ったり。
マジで本業そっちのけ状態で、喫茶店のお手伝いに精を出した。
なんせあそこの喫茶店の食事がもっとうまくなったと評判になり、やって来るお客さんが明らかに増えたから忙しくなったのだ。
最初に某ヒーローおたくのディナミスがマスターのことを『おやっさん』と呼び出してから、店にやってくるお客さんもみんなもマスターをそう呼びようになり。
当のマスターも最初は照れていたけど『おやっさん』の呼び名に慣れた頃、なんと店に上司がやってきたのだ。
「お前ら!レポートも始末書も、なにひとつ全然出さないと思っていたら!!」
上司は俺達全員が本業そっちのけで、喫茶店に勤務していること。一般人の住居に一緒に住わしてもらっていることに、当然のように怒りはした。
まあ俺たちは特別国家公務員なのでアルバイトは原則禁止、あるいは許可が下りればしてもいいことになっている。
てかさ報告書やレポートが上がってくるのを支部で、デスクについてただ待っていたこの上司もたいがい呑気もんだなと思わねえか?
「まあまあ。彼らも真面目に働いているから、許してもらえませんか。こちらも彼らの好意に。大変甘えてしまいましたから」
マスターはいい人だ。
今度はどんなペナルティを食らうかとビクビクする俺たちに代わり、俺たちがいかに働き者(ここ重要)で、この喫茶店の役に立っているかを説明してくれた。
「分かりました。ここはブリンデルさんのお気持ちを、私はくみ取ります」
すごく優しいおやっさんの手前、上司も怒鳴るわけにも行かなかったんだろうなやっぱ。
「が、お前達。来月から給料カットは解除されるから、その時はここを出て行くんだぞ。それから毎月提出が決まっている報告書、業務日誌を必ず出すんだぞ」
「「「「「はい。仰せのままに〜」」」」」
上司はマスター達だけにお礼を素晴らしく述べ、帰っていったくれた。
ルクレイラさん曰く。
これがアディリシア姫の遊撃戦艦『バハムート』の別名『説教星から来た説教星人』のクライブ副艦長だったら、間違いなく一日中(;゚ロ゚)お説教されているだろうと。
「アディもよく説教されているぞ」
「「「「「す、すごい!!あのアディリシア姫様を説教出来るなんて」」」」」
俺たち下っ端にとって『バハムート』と『ケルベロス』の乗務員は、例えでもなんでもなくまさに雲の上の人だった。
多くの警察官はまずあの両艦のどちらかのクルーになることを、夢見ていると言っても過言じゃない。
かなり危険な任務もあり大変だと聞くが、そのぶん退職後の仕事先もかなり有名どころばかりがスカウトに来る。
同じ警察学校で同じカリキュラムを受けて卒業しても、両艦に配属される隊員はさらにいろんな条件のふるいに掛けられる。
それで合格した者じゃないとまずそこへは配属が叶わない。
もっとも野にいる警察官も何年かに一回ある試験と面接を受けて、目出度く両艦のどちらかへ配属されるケースもある。
またアレイム・ルルザの王宮魔導師アーサー・ウイア・イグニス・トライン様のように、本業が宮廷魔導師。しかし兼業で『ケルベロス』の遊撃隊隊員、という形であの艦に関わる方もいる。
他にも遊撃隊隊員に野にいる警察官の中から選ばれて属し、任務内容によって招集がかかることもあるというのは聞いたことがある。
だが今の俺たちには遊撃隊隊員になることさえ、夢のまた夢だった。
やがて俺たちは喫茶店で働く傍ら某ヒーローオタクのディナミスに引きずられ、遊園地の戦隊ヒーローショーに自分達がでる夢を見だした。
しかも夢だけじゃなく顔の広いルクレイラさんの紹介で、オリジナルのヒーロー戦隊『アースレンジャー』を結成し、ホントにショーに出演するようになった。
それがまたどんな騒動を後で招くか、この時はまったく考えずに。
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一杯のコーヒー マヌケなヒーロー達R
2
俺たちこんなアホなことやっているが。
実はサルバシオン太陽系第7番惑星マージェリー、ベルグランド市のはじっこのメーア・ブラッセ町。
そこに配置された第7716特殊技能部隊に属する警察官だ。
俺も他のメンバーも誰1人として、そうとは思わないのだが。
7716部隊はあまりにも個性的すぎる者が行くところ、つまり( ̄(エ) ̄)ゞ クマッタナーちゃんのたまり場という世間様の認識がある。
で、俺達の身分証明書を見た警察官は「ああ、だから」と笑ってくれていた。
しかし知らせを受けた俺たちの上司ラジョーネ氏(すごく真面目)は、当たり前だが烈火の如く怒った。
だが俺達は寒さと空腹、それから溜まりに溜まった疲労から、上司の小言をまるで子守唄代わりにして寝入ってしまった。
後で聞いた話だと上司は寝入った俺達を前に、全身プルプル震わせていたらしい。
それでも俺達は仲良く背もたれ無しの椅子に腰掛けたまま寝ていたから、さすが7716部隊の方々だとその若い警察官は思ったそうだ。
言っておくが町のお巡りさんも俺たちも同じ警察学校で学んでいる身で、能力とか適正で配属先が違うだけだ。
「こんのバカどもめ〜!!警察官として、お前ら、チロルチョコの欠片の恥ずかしさもないのか〜!!」
ええ、この時は全くありませんでした。
まあ頭をぶん殴られて起こされ、仲良く留置場へぶち込まれたよ。
誰にって?
怒れる上司にだよ。
翌日のほほんと起きた俺達は、いろんな書類にサインした。
公園の木に放火した件は悪気もなく、単なる事故だったということであっさり釈放された。
とはいえ釈放された俺達に待っていたのは、今後公園での野宿禁止(まだこれはいい)
夕べ一度起きてもすぐに寝た俺たちにあきれ果て、自分の家に帰ってしまった上司からのメールの内容は。
・野宿する羽目になった、そもそもアパートの一件。
今度の公園放火の一件。
よって全員給料半額カットに次ぐカット決定。
・自力で次のアパートを探せ。
注意事項として、壁にハルグラトリニウム鉄鋼が入っている部屋を探せ。
(注)ハルグラトリニウムザイルやハルグラトリニウム鉄鋼。
これは20G重力のサルバシオン太陽系第3惑星アレイム星人が、素手でも曲げられないだけの頑強さがある。
ただしアレイムで生まれ育った人々は、他の星で暮らすことはめったにない。よって需要が見込めないのであっても家賃が高いか、物件自体がすごく少ない。
「給料カットのカットだなんて、そんなのあんまりだ〜!!」
「事故だって言ったのに〜。それにアレイムの人が暮らすアパートじゃないと、ハルグラトリニウム鉄鋼が入った部屋ないもん」
「ああ・・・あれは不可抗力・・・・です・・・」
「腹減ったな〜いっちょここを爆破する薬を手に入れて・・・」
俺たちはマッド・ポリスマン・サリュエラを、お前〜とボコボコにした。
んでこれは抗議に限ると警察内にある端末で、上司に抗議した。
がまだ怒れる上司は速攻で、回線をシャットアウトしやがった。
「なんか腹減ったな・・・・・」
メーア・ブラッセのメインアーケードの前でビルバインがその言葉を口にした時、それに合わせたようにディナミスの腹も盛大に鳴った。
厳しいことに俺たちに上司も誰も、飯をおごってはくれなかったのだ。
いや、これが普通なのか?
地球上の日本という国で流れているドラマではよく刑事が「カツ丼」とか「うな重」とかを、親切にも出してくれているのに?
「腹減ったな・・・・」
「ああ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「あう・・・・・・」
「こうなったら・・・ダイナマイトでも食そうかな〜」
俺達は無言で懐を探り、今の所持金を調べた。
俺達全員の所持金をあわせてもいつもの朝食ランチが人数分、コーヒー無しなら食べれるだけあるのがせめてもの救いだった。
てかなぜ所持金が少ないかって言うと、国家特別公務員だから給料が少ないワケじゃなく。
持っていた有り金のほとんどは元いたアパートのお親さんに「修理代」として出していたし、あとは給料日前だったのだ。
「飯、いつもの奴食いに行くか・・・・・」
俺がそう言うと、みんな無言で頭をゆっくり上下に振った。
走ると空腹感が増すから、いつもの店のランチを食べるためゆっくり俺たちは歩いた。
いきつけの喫茶店『マーベリック』は朝早いからか客はまばらだったものの、ほとんどがこの店特製の朝食ランチを食べていた。
「おっ、いらっしゃい」
店のマスターが俺たちの顔を見て、笑顔で挨拶をしてきた。
「「「「「おはようございます・・・」」」」」
店のマスター達と俺達は、3年前にここへ赴任してからの付き合いだ。
毎日ここの朝食ランチを食べにくるから、今では何もいわなくてもマスターは俺達に朝食ランチを並べてくれる。
「なにがあったかは分からないが。いつまでもしけた面していないで、さあ、これ食って暖まれ」
今日もいつものようにマスター特製のランチが口は悪いが、黙っていれば美人な娘さんのルクレイラさんの手によって運ばれてきた。
しかしこのランチが俺達の今後の未来を大きくかえることになるとは、俺達もマスターも知らなかった。
一杯のコーヒー マヌケなヒーロー達R
1
あれは仕方がなかったんだ。
あの時いろんな不幸な偶然重なって、なるようになるしかなかったんだ。
メンバーみんなも、あれは不幸な偶然が重なっただけだと思っているだろう。
まあ、その、俺たちが住んでいたアパートの大家さんとか、両隣り上下の住民さんとか。
上司も口を揃えて「ちゃうちゃう」といいそうだが。
って、それはわんこかよっと今なら言えるな。
ふっ。逞しくなったよ、俺。
更衣室の粗末なベンチに腰掛けた俺は、手にした黒いヘルメットを布でさらに艶を出すために磨きながら、心の中でそう呟いた。
あれは寒い季節だった。
吐く息が白かったから、かなり寒かったはずだ。
なのに俺達は公園で野宿という悲惨な状態で、暖房器具は何もなかった。
悲しいことにここに五人もいるのに、煙草を吸う者が一人もいなかった。
正確には煙草という非健康嗜好品の知識は、数億光年離れた地球で流れている映像から仕入れたモノだ。
俺たちが生まれ育ったサルバシオン太陽系には、元から、んなものはない。
なので、ハーフボイルドチックなドラマじゃありがちな、でも俺たちの手元にはライターがなかった。
もっとも全員が学校で野営の仕方も、一応学んでいたからあまり慌てなかった。
「ビバ!けっこう居眠りこいたけど、役に立ったよ学校」
みんなで手分けして枯れ葉や枯れ枝を集めて山にし、火種がない代わりに、発火能力も持つディナミスが火をつけた。
ふぁいや〜と某誰かのように、俺たちも叫べばよかっただろうか。
火は確かについた。
もっとも枯れ枝と枯れ草の山にじゃなく、公園の木全てに。
放火する奴が火に魅入られるとか、メロメロになるって気が、この時初めてよく分かったよ。
それくらい、燃え上がる木々の、素敵な燃えあがりっぷりだったこと。
言い訳をするわけじゃないが、あの時の俺達は寒さと空腹でかなりハイな状態になっていた。
赤々と燃え上がる公園の木を前にして、俺達五人は寒さも空腹もこの時だけは忘れ、マッチ売りの少女よろしく、幸せ一杯の笑顔を浮かべて和んでいた。
俺は香ばしい焼き機肉を、口に頬張る幻を見ていた。
隣の奴も食べ物を口に運ぶ幻を見ているのか、口から涎垂らしている。
1人だけ毛皮のコートでも着ている幻でも見ているのか、両手をジュディ・オングのように広げてうっとりしているのがいた。
またあ超能力青年は電波を受信しているのか、頭の上に黄色いヒヨコがクルクル回っている、器用だ。
とにかく。俺たちは幸せ噛みしめてますだったんだ。
だって、あったかかったんだ。なんか文句あっか?!
いや、俺たちには文句なんかなかった。
だが、他の人々には文句どころか他にも色々叫びたいことがあった。
ただ、それだけなんだよな。(゜-゜)(。_。)ウン
「わあ。なんか僕達、人気者ですよ」
超能力青年ディナミスが集まった野次馬達のテレパシーをキャッチし、あはvと笑っていた。
「こら〜!お前達か、こんなことをしたのは?!」
「ははは。俺たちはこんなこと、なんかしていないぞ。普通にたき火をしようとした、それだけだ。分かったか〜皆の者〜が〜はっはっはっはっはっは〜」
浮かれた声でリーサル・ウエポン・ビルバインが、腰に手を当てて、仰け反りながら叫んだ。
「そうか。お前達がやったのか。なら、話は早いな」
で、その後すぐ公園の木に放火した疑いで、俺達はここの所轄の警察署の留置場に入れられてしまった。
「違うんですってば〜。放火する気なんか、ミジンコの毛の先ほどもなかったんです。枯れ木に花が咲くじゃなく、公園の木に火がついちゃった、ただそれだけのことなんですよ〜」
帯電体質・歩くメカクラッシャー娘・エオリアが、女性ゆえ1人別の部屋に入れられ、1人だけ無実を騒いでいた。
俺たち?は欠伸しながら、今日はぐっすり寝られるかな、でも腹減ったなと思いながら目をつむった。
一部分とかをBLOGしなかったよ(BlogPet)
一部分や広い一部分とか、一部分とか大きい一部分とか、一部分とかをBLOGしなかったよ
夜明けの歌は、広い一部分と大きい一部分をBLOGしたかった?
ネットで一部分とか大きい一部分など言ったよ
ルーチェは、ネットで一部分と大きい一部分とかをBLOGしなかった
今日、ネットで一部分と一部分とかをBLOGしたかったよ
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ルーチェ」が書きました。
夜明けの歌は、広い一部分と大きい一部分をBLOGしたかった?
ネットで一部分とか大きい一部分など言ったよ
ルーチェは、ネットで一部分と大きい一部分とかをBLOGしなかった
今日、ネットで一部分と一部分とかをBLOGしたかったよ
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ルーチェ」が書きました。
暇でふ
入院した、検査入院ですが♪
暇でふな、やっぱり。
暇でふな、やっぱり。
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